6月24日の夢(路面電車)

 ピアニストのSさんと待ち合わせ、帰宅のサラリーマンでごったがえす埠頭のような場所から2両編成の路面電車に乗る。だが、乗ったときはもう、ぼく一人になっている。
 持っているのは指定券だが、それは習字に使う半紙の大きさで、よれよれの二枚綴りの紙だ。決められた停留所の決められたドアから乗り、指定されて席を探すが、一体チケットのどこに席の番号が書いてあるのだろう。二ケタの数字がチケット中に書いてあって、どれがそうなのか分からない。二枚綴りの一方はチケットの見方の説明書らしいが、それ自体がちんぷんかんぷんだ。車内をうろうろしながら、ぼくは乗客たちに助けを求めるが、誰も答を教えてくれない。

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