4月4日の夢(ダム湖のほとり)

 ダムでせきとめられた湖の上を人が歩いている、と思ったが、よく見ると、風でスーパーのレジ袋が水面を吹き飛ばされていくのだった。ぼくはその湖のほとりの道を、紙を空に投げ上げながら歩く。子供の頃、下敷きを空に放り投げて遊んだ。ちょうどあれと同じだ。空の上でくるくると回転した紙は落ちてきて、ぼくの手にうまくキャッチされる。繰り返すうちに紙はだんだん大きくなり、やがて紙は建物の2階に届くほどの大きさになった。後ろから歩いてきた女性が「私もやってみたい」と言う。うまくできるか心配になるが、彼女が投げ上げた地図はくるくると空の上で回転し、ちゃんと彼女の手に戻ってきた。
 彼女の働き先だという貿易会社にお邪魔する。休日だというのに、社内はほぼ全員が出社している。なんだか人相の悪い男たちが多く、ここはヤーさんの会社ではないかという気がする。ぼくが座らされたソファーは一段低い穴のようなところにあり、首を伸ばさないと周りが見えない。衝立の向こうで女性は社長と話をしながら、小間使いのようにくるくると働いている。

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