5月18日の夢(行き先表示板)

 会社がまた新しいオフィスに引っ越したようだ。随分昔に死んだN社長が元気に指揮をとっている。女性の同僚がしきりにグランドピアノのカタログを探している。それなら、さっき印刷所の人が見積書といっしょに見本を持ってきたはずだ。引退するぼくに代わってピアノの仕事のチーフになった若い男性が自分のデスクにしまったようだ。彼女といっしょに男性のデスクを開けてみるが、引き出しは書類でいっぱいでカタログは見つからない。
 ぼくは6時に銀座のヤマハに行かなければならない。新しいオフィスの壁の行き先表示板に、自分の行き先を書こうとする。それは汚いベニヤ板で、名前が天井近くの高い場所に書いてあるため、ぼくの欄がどこなのか探すのが大変だ。自分の欄に小さなぽろ布が取り付けてあり、そこに行き先を書くらしい。しかし、「銀座店」とマジックで書いただけで、スペースがいっぱいになり、「直帰」と書きたいのだけれど、その文字を書くことができない。ベニヤ板に直接書いたらマジックだから消えなくなってしまうだろう。それにもう時間がない。さっきの女性を誘って、タクシーで行った方がよいと思う。

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