12月15日の夢(駅弁が買えない)

 新幹線に乗るので、ホームの売店にお弁当を買いにいく。店の中に三人の酔っ払いがいて、なかなか出てこない。そのため、店の前に行列ができてしまう。並んでいるのは、女性たちばかりだ。ぼくも並ぶが、なぜかズボンを下ろし、パンツ姿になりかけ、気づいて慌ててズボンをはき直す。そこへ突然行列が動き出したのど、ぼくは片足、靴をはけないまま進む。
 売店の中に入ると、売り子をしているのは今年80歳の長老詩人М氏だ。「お弁当を」と言うと、あっさり「ないの」と言う。「えっ」と驚き、店内を見回すと、棚の上にほかの商品にはさまれて一つだけお弁当らしきものが見える。それを指さし「一つだけしかないってこと?」と食い下がる。М氏は「いや、あのね。駅の外へ出て買ってもいいんだけど、列車の中の医院や何かにも弁当は置いてあるから、そこで事情を話して買った方がいいと思うの」と言う。ここまで来てお弁当が買えないのかと、ぼくは悲しくなる。

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