9月30日の夢(また小学生)

 ぼくは小学六年生。担任の先生から五時からホームルームをやるので、机を四角形に並べておくように言われる。みんなで並べ終わり、待っているけれど、ちっとも担任は現れない。六時近くなって、やっと校長先生と担任が現れた。しかし、二人とも座ろうとせず、校長はぼくに通り過ぎざま、「読むか」と言って、一冊の本を手渡す。この学校の卒業生でサックス・プレーヤーになった男の自伝らしい。写真が沢山ついている。ぼくはパラパラ読んで、隣の生徒に回す。彼は本を開こうともせず、隣の男の子に回した。
 ホームルームの議題は、来年から体育着のデザインを変えることだった。もう六年生で、三月で卒業してしまうのだから、いまさら新しい体育着を買いたくないとぼくは思う。
 それにしても、せっかく大学まで出たのに、なぜまたぼくは小学生をやっているのだろう。来年からは中学進学だ。こないだも妻に「中学卒業後はどうするの」と聞かれ、「高校へ行くんだ」と答えたばかりだ。なぜ、ぼくだけがいつまでも学校に行かなければならないのだろう。
 ふと見ると、廊下に置かれた椅子にクラスメートたちが座っている。ぼくも空いた席に腰を下ろすが、座席の幅が小さすぎて、座り心地が悪い。これは座席がたたまれたままだからだ。たたまれた部分を引き出して座ると、普通の椅子になった。

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