4月10日の夢(革命)

 ぼくは会社の一室に寝ている。いつのまにか会社は豪華な一流ホテルのような建物に変わっている。
 目を覚ますと、ぼくの布団はめくられて、マットレスだけの上にぼくは寝ていた。布団は子供たちが食べ散らかしたお菓子の粉まみれになっている。ぼくは子供たちをつかまえて、布団蒸しにしてこらしめる。布団の下から「苦しいよ」という声が聞こえる。上に乗ってぎゅうぎゅうやると、本当に殺してしまうかもしれないな。
 歯を磨こうと引き出しを探すが、歯ブラシがあるのに歯磨きが見当たらない。それでも、ともかく洗面所を探そうと廊下を歩きだす。建物のこちら側には2か所の洗面所があったはず。ところが豪華な大理石の廊下を歩いても、空いている洗面所が見つからない。しかたなく建物の真中の境を越えて、向こう側に行く。
 向こう側には右翼的な学生たちがいて、皆詰襟の黒い学生服を着ている。彼らの間を通り抜けようとするが、椅子の出っ張りや彼らの足がじゃまになって、通り抜けられない。
 
 ホールでぼくは前衛劇を見ている。場面が進行していき、突如、「ここで革命が成就した」という気がして、ぼくは一人リズムをとって拍手をしだす。すると、驚いたことに客席の全員が次第にぼくの拍手に合わせて手をたたきだし、ついにはみんな肩を組んで革命歌を歌いだす。ぼくも隣の席の女性と肩を組もうとするが、両隣とも空席があるため、ぼくの腕は長く伸びて、ようやく二人の肩に届いた。
 劇が終わり、外に出る。時計を見ると、もうすぐ深夜の1時だ。革命が成就したのに、いまさら家に帰る時間を気にしてもしかたがない。反対側から、若い女性看護師が歩いてきて、ぼくとすれ違う。

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