3月31日の夢(倒産)

 通いなれた居酒屋がついにつぶれることになった。店の主人は既に大家から借りたものと自分のものとを分けて、大家が来たらすべて返すだけだと、さばさばしている。幸い、それほどの借金があるわけではないらしい。ぼくのアシスタントとして四人の女性がこの店で踊っていたが、彼女たちも既に閉店を通告されているが、しっかり者なので少しも動じていない。
 同僚のМが「飲んでみたい」という酒が会社の二階にあるので、ぼくはそれを取りに行くことにする。しかし、二階は立ち入り禁止のロープが張られ、入れないので引き返す。ぼくらはオリンピックか何かの誘致の仕事をしていて、その投票結果がわかるのは夜の十時頃だとテレビが告げている。同僚たちはみんな残るつもりらしいが、ぼくは残業なんかしたくない。さっさと帰ろうと思う。階段を下りると、階段にはいくつも水たまりができていて、そこには大きなワカメが浮いている。これらはみんなぼくが落としたものなので、拾い集める。
 会社の外に出ると、そこは夜の交差点だ。一瞬方向感覚を失う。同僚のОたちがゴミを出そうとして、沢山のカートを一列に並べ、交差点の反対側に向けて勢いよく押す。危ないなあと思っていると、案の定、先頭のカートが舗道を走っていた自転車の男性にあたり、彼は転倒する。

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