3月14日の夢(工事と夏みかん)

 会社が改装工事をするため、夜になって作業員が入った。みんな仮装をしているのか、不思議な格好をしている。いや、そうではない。彼らは映画の撮影隊のようでもある。いずれにせよ、社員達はそのためになかなか帰ることができない。
 ぼくの席は二階のオフィスの一番奥の窓際で、ぼくだけが椅子のかわりに大きなベッドを使っている。工事が始まったため、一度席を離れると、そこに戻るのが大変だ。ぼくは大きな夏みかんが何個も入った包みを持って、二階へと足場をよじのぼる。そのためには荷物を持っているわけにはいかないので、まず果物の包みを足場の上に投げ上げるが、うまく行かず落ちてしまった。そこにいた男が包みを拾って、ぼくに投げてよこす。それを受け取ったものの、もう包みは破れ、夏みかんの皮も破れて、ぼくの全身に血しぶきを浴びたように紫の果汁がかかってしまった。その格好でしかたなく、一階に降りようとするが、工事のため、地上まではかなりの段差ができてしまっている。ようやく飛び降りたときには、ぼくのはいているズボンは果汁の汁だらけである。みんなは「その果汁はすぐに落ちるから大丈夫だよ」と言ってくれるし、「ぼくも、うんこれは大丈夫」と答えるが、きっとクリーニングに出してももう元の白さは戻らないと思う。
 夏みかんの包みを持って歩いていくと、生意気そうな男の子が半透明な糸をあやつって遊んでいる。ぼくはわざと、その糸に引っかかったふりをする。ぼくがずんずん前進すると、男の子は糸に引っ張られて、引きずられる。糸が首に絡んで、とても苦しそうだ。だが、そんなことより、ぼくはどこかで汚れた手を洗いたいと思う。
 そこへ、ちょうど妻が帰ってきた。妻は「どうしたの?」と言って、男の子の顔に手を触れる。すると、男の子の息がとても酒臭いので、妻はびっくりする。
 インスタントコーヒーの瓶からコーヒーの粉をコップに入れて熱湯をかけてかき回す。しかし、粉は全く水に溶けない。どうやらこれはコーヒーの粉ではないらしい。

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