10月6日の夢(岩山の新社屋)

 会社が新しい社屋へ引っ越した。以前の社屋とはちょうど反対側の山の斜面を登っていくことになるので、つい反対の方向へ行ってしまいそうになる。
 新社屋へたどり着くには、ロッククライミングのように岩の崖をよじ登っていかなくてはならない。一応、石段があるのだが、一個所、身長と同じくらいの高さの水平に張り出した岩があり、その上に這い上らなければたどり着けない。S社の元営業担当重役だったM氏と元経理担当重役だったSさんと共に、ぼくはそこを登ろうとする。二人にとっては何でもない道でも、運動能力の低いぼくにとっては大変な難関だ。その岩に両手で取り付き、反動をつけて思い切り体を引き上げる。もう少しでこのまま落っこちてしまいそうになるが、ぎりぎりのところで、ぼくは岩の上に這い上がることに成功する。
 新社屋は木の香り立つような和風の一軒家だ。部屋は畳敷きで、その周囲を縁側のように廊下が取り巻いており、その外側の壁は床から天井まで全面ガラス窓。だが、ぼくのオフィスは地下にある。親会社の社員が一階の和室で、窓の向こうの雄大な風景を眺めているのを見て、ぼくもここに座らせてもらって地平線まで一望のパノラマを眺めつつ、ランチを食べたいなと思う。

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