10月1日の夢(青森県の専門家)

 会社にいると、初老の男から電話がかかってきた。「あなたは青森県の専門家ということなので、最近の選挙情勢について聞きたい」と言う。親会社の元会長K氏の知人らしい。確かに、ぼくは以前青森県についての制作物を担当したことがあるから、専門家といえないこともない。近くのデスクの棚に差してあった、そのときの資料のファイルを抜き出し、それをめくりながら相手の質問に答える。男は「○○という候補者がいるだろう?」と尋ねるが、よく知らないのでいいかげんに受け答えしていると、相手がキレた。「よく知りもしないで、青森県の専門家だなんて言うな!」と怒鳴られ、電話をガチャリと切られてしまった。
 ぼくは受話器を電話機本体に戻そうとするが、電話機本体はかなり向こうで打ち合わせをしているK社長のそばにある。そこへ受話器を返しに行くと、社長は「ああ、いいですよ」と言って、体を寄せて、ぼくが受話器を置けるようにしてくれた。そして、ぼくに「どうしたの?」と尋ねるので、事情を話すと、「ああ、そういういやなやつがいるんだよねー」と言う。

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