3月29日の夢(解体されたテレビ塔)

 「詩と思想」編集部の建物に泊まり込んでいる。T社長のご主人と、ぼくと、もう一人見知らぬ男性がいて、三人で蒲団を並べ、ごろごろしている。ここでは夕食の時間がやけに早い。そのため夜になってお腹が減るが、買い食いに出かけるわけにもいかない。
 あるホテルに入る。ロビーへの自動扉を通り抜けたとたん、上から頭に液体がかかった。なんだか、おしっこをかけられたような気がして、気持ちが悪い。そのままロビーを歩いていくと、従業員の女性が「入り口で水をかけられませんでしたか」と言いながら、おしぼりを持って、近づいてくる。よかった。水をかけられるのは、ぼくだけじゃなかったのだと、ほっとする。
 もう帰ることにして、車で走っていると、役割を終えた名古屋のテレビ塔が解体されて、いつのまにか根本だけしか残っていない現場を通りかかる。ヘルメットをかぶったとび職人が次々と鉄骨を解体していく。周りは住宅街で、そこにぽつんと土台だけになったテレビ塔が、こんなに小さかったのかと驚く。

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