2月16日の夢(座りにくい椅子と小熊人形セット)

 ぼくに与えられた原稿のテーマは「喫茶店の座りづらい椅子」。ぼくはその原稿を喫茶店で書いている。店の入り口の自動ドアのところに、ドアを開け閉めするたびにじゃまにされる椅子がある。あれこそ、テーマにぴったりの椅子だから、実際に座ってみようとするが、たえず人の出入りがあるため、なかなか座ることができない。
 ぼくは今こそ、自分の大切にしている小熊ちゃんの人形セットを出して並べる時だと思う。戸棚の前の床にそれを並べてみると、昨日退社することが明らかになった営業部長がやってきて、戸棚の荷物を取ろうとして、「あっ、ちょっとすみません」と言う。ぼくは慌てて「あっ、今すぐ片づけます」と言うが、彼は「でも、いいですよ」と答える。そして、ぼくが撮影用の小物を準備しているのだと思ったらしく、「大変ですね」と声をかけてくれる。ぼくは小熊の人形を拾い集めて、両手で抱えながら、本当に全部集められただろうか? ときょろきょろする。そして、手の中の小熊たちを愛しそうに確かめる。

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