1月27日の夢(田舎暮らし)

 山の中の田舎町に妻と二人で引っ越してきた。ぼくは煙を吐かない蒸気機関車に引かれた列車で一人その町に帰るところだ。列車の座席は椅子ではなく、布団だ。それにくるまって寝て行けるのはらくちんだが、誰が使ったかわからない布団に寝るのはちょっと不衛生な気がする。
 列車がお寺のそばを通るとき、車内アナウンスがあった。「お寺のそばを通るとき、機関車の周りの空中にオレンジ色の光がついたり、花がまかれます」。窓から見ていると、列車は空を飛んでいるような感じで、お寺の塀に沿って進む。光や花は見えないが、機関車から蔦の蔓がするすると後方に二本伸び、蔦の葉が風になびいた。
 
 駅に着くと、大きな犬がぼくにじゃれてきた。妻が大きめの缶詰を拾って、手渡してくれた。ぼくはその缶詰をうっかり下水口のような暗い縦穴の中に蹴り込んでしまった。犬はその穴に鼻を突っ込んで残念そうな様子だ。
 自宅のある共同住宅に着いた。木造の古い建物で、一階は医者の待合室になっている。広い待合室は沢山の患者たちでいっぱいだ。そこにも大きな犬がいて、ぼくに体を寄せてくる。最初ぼくは少し怖くて、足で犬をあしらっているが、やがて波打つその毛並みを手で愛撫してあげる。どうやら、待合室にいるおばあさんが飼っている犬らしい。患者たちをかきわけ、二階にある自宅に帰ろうとするが、フロントのようなところで自宅の鍵を貰わなくてはいけないらしい。

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