9月6日の夢(FAX)

 FAXから出力された用紙が大量に、機械の周りの床に散らばっている。一番上にある数枚は、女の子っぽいかわいい便せんにぎっしりと文字が書かれたもので、これは絶対ぼく宛のものだと思い、それを拾い上げる。
 次の用紙も同様な便せんに書かれたものだが、文字がすべて赤いインクでプリントアウトされている。これもぼく宛のものだと思う。
 最後に残ったのは、やはりかわいい女の子向けの便せんに書かれたものだ。元プロのミュージシャンで今はフリーのライターをしているIくんが、「それはぼくのでしょう。いつもこういう用紙で、小林という人が送ってくるんです」と言いながら、周りの女性社員たちの笑いの中で、それを拾い集めて、持っていく。
 レストランで会社のパーティーに出席している。妻には夜10時までに帰ると言っておいたのだが、カウンターの背後の壁にかけられた時計を見ると、もう10時10分だ。でも今から帰れば10時40分までには戻れるかもしれない。そんなことを考えているところへ、ボーイが日本茶をいれた湯飲みを一つだけ、ぼくのテーブルに持ってきた。ぼくだけに持ってきてくれたのだろうか、それとも隣の人に持ってきたものなのだろうか?

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