8月30日の夢(川のような道路)

ジャズピアニストのO氏の学校コンサートの取材に行く。会場になった教室は机も椅子も少ししかない上、机と椅子の間が狭いので、空席があるのに、気の弱いぼくは座ることができずにいる。まだ開演まで間がある。O氏がついっと外に出たので、ぼくも後を追う。彼は道路をどんどん進んでいく。そこには別の学校の校舎があり、その前に看板がある。描かれているのは楽器かレコードプレーヤーのようなものだ。彼はぼくに「これはドイツの会社と共同開発されたものだ」と説明し、ぼくは必死で彼の言葉のメモをとる。そこへ追いかけてきた学校コンサートのスタッフたちが、「もう始まります。ここは会場から遠いので、タクシーで行きましょう」と、彼をタクシーに押し込んで走り去る。しかたなく、ぼくだけ徒歩で帰ることにする。この道をまっすぐ帰るだけだから、どんどん戻ればいいと思うが、行けども行けども元の学校にたどりつけない。おまけに降っていた雨がたまり、交差する道は川のようになっている。一瞬、この川は渡れないと思うが、「いや、これは道路なのだ」と思い直し、不安を押さえて川のような道路を渡りきる。

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