4月10日の夢(エレベーター)

 どこかのビルで一階から二階に行くため、エレベーターに乗る。ぼくといっしょに若いカップルも一緒に乗る。エレベーターは横幅は普通のエレベーターと同じだが、奥行きは人一人の体分くらいしかない。おまけに、エレベーターの中はものすごい風が吹いていて、「二階」のボタンを押すのも大変。若いカップルも、ぼくを「大丈夫ですか?」と気をつかってくれながら、「きゃーきゃー!」と叫ぶ。
 エレベーターには窓があり、見ているとエレベーターはモノレールのような一本レールの上を横に走りだした。ジェットコースターのようにアップダウンを繰り返しながら、空中を走り、全然別の場所に走っていく。このビルの二階は随分離れた場所にあるのだ。
 エレベーターはさらに走り続け、線路も何もないコンクリートの上を進んでいく。その向こうに、普通の鉄道用の二本のレールがあり、エレベーターはそれに乗って、駅のプラットホームに走り込む。ホームではなく、レールの上に若い小太りの男の駅員がいて、エレベーターを誘導し、今にも轢かれるという寸前にぱっとホームに跳び上がって、手動でドアを開けてくれた。
 やっと「二階」に着いた。カップルは入場券の半券を駅員に出して、中に入っていった。ところが、ぼくはそんなものが必要だとは思ってもみなかったのだ。コートや上着、ズボンのポケット等を探し回るが、出てくるのは関係のないゴミばかりだ。

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