3月26日の夢(曲がり角)

 妻と二人で東京の住宅街を歩いている。ある詩人の家を探して、詩集の注文(多分、自費出版の注文という意味だと思うが、覚えていない)を取ろうとしているのだが、なかなか道が分からない。「多分こっちの方だ」と、ぼくが妻の道案内をして、やっと目指す家にたどり着く。
 そこは安下宿のような貧しいアパートで、ベッドに若い男が寝ている。彼に話をして、妻が詩集の注文を取る。
 帰りも道に迷いながら帰る。途中、私鉄の線路に突き当たって、道が直角に曲がっているところへ来る。ぼくは妻に「ここが有名な、線路が直角に曲がっているところだよ」と言う。道は曲がっているだけでなく、上り坂になっている。それは木や草の生えていないつるつるの丘で、道と言えるものもなく、大変登りにくい。だが、そこを登り切ったところに駅があるはずなのだ。

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