4月27日の夢(寅さん)

 柴又の寅さんといっしょに、子供たちといっしょに博物館に行く。ぼく自身も子供かもしれない。入口で一人の女の子が「こういう博物館には、いろいろなものがごちゃごちゃに展示してあるところが必ずあるでしょ? あれはどうしてなの?」と、寅さんに質問する。すると、寅さんは壁いっぱいに展示してあるパネルに、野菜やらバケツやら野球のグローブなど、いろんなものの絵を次々と、多分磁石でくっつけていきながら、「それはな。・・・」と説明する。ぼくにはそれは全然説明になっていないと思われるが、女の子は「ありがとうございました」と納得し、ぼくだけが取り残されてしまう。
 みんな帰ることにする。小田急線と、もう一つ別の線で帰る組と、二手に分かれる。ぼくはポケットの中の切符を確かめる。切符は丸いあめ玉で、最初は二つあったと思ったのに、今は左ポケットに一つしかない。しかも、ねばねばしてポケットの中でべたべたくっつく。いつ、それを渡せばいいのかと迷っているうちに、二つの電車がやってきた。どっちがどっちの線だかわからないが、みんな遊園地にある乙女チックな馬車のような感じ。みんなどっと乗り込むと満員になってしまい、ぼくだけが取り残される。孤独感をかみしめるが、ふと気がつくと、ぼくの周囲に誰も気づいていない座席が2列あった。ぼくはそこにほっとして、ゆったりと腰をかける。車両は出発した。前の席にいた女の子の一人だけが気づいて、後ろを振り返り、抱えていた人形をぼくの方に差し出す。ぼくはそれを受け取って、自分の席の隣に置く。

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