11月12日の夢(早稲田祭)

 早稲田祭へ行った。早稲田は大学、高校、中学だけでなく、小学校や幼稚園もあるらしい。ちょうど運動場では小学生の児童たちが運動会をしている。周りは父母たちでいっぱいだ。楕円形のグラウンドは真ん中左寄りに木立があり、その向こうが見えないのが変な感じである。
 それをぼくは室内から窓越しに見ていたのだが、気づくとぼくの服はゴミだらけになっている。外に出ると、雨だ。壊れた雲梯があり、ぼくはそれにつかまって端から端まで渡る。周りで男たちがはらはらしながらぼくを見守っているが、なんとか渡りおおせる。
 寺がいっぱい立ち並ぶ場所に出た。地面は岩だらけで、石が階段状に敷き詰められたような感じ。石段を登るように歩かなければならないので、かなり苦しい。こんな場所が早稲田にあったなんて、知らなかったと思う。
 女友達から電話がかかってきた。彼女も早稲田に来ていると言う。ただ、どこにいるのかが分からない。どんな建物が見えるかを聞くが、要領を得ない。早稲田にいるのに、大隈講堂のような目印になる建物が見えないのはどうしてだろう? 会話しているうちに二人のいる風景が夢の中で一つに溶け合い、ぼくたちは再会することができた。

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11月5日の夢(下宿屋)

 一軒の下宿屋があり、ぼくはそこの住人たちと親しい。今日も遊びに行った。家主は気のいい中年の主婦。一階に男性二人、二階に男女のカップルが暮らしている。午前中みんなで歓談した後、午後から男たちは勤めに出て行き、カップルも外出してしまった。ぼくは孤独感を感じ、とたんに寒さが身にしみる。カバンから衣類をいくつも取り出したが、上に羽織れるものは一つもない。
 がっかりして靴をはき、外に出てみると、玄関の先に坂があり、その下でカップルの男女がぼくを待っていてくれた。ぼくらは馬車のような乗り物に乗る。犬を抱いた女性の方がえいっと声をかけると、乗り物はふわりと空中に浮いた。そのまま前にいるバスを機関車のように押して、空中を飛んでいく。男は「彼女がこんなに上手に運転するのは初めて見たよ」と上機嫌だ。
 ぼくは彼らと別れ、一人で無人の下宿屋の二階に戻る。もう二人ともここには帰ってきてくれないのだろうか。一階に降りようかと思うが、鍵が見つからないので、この部屋の戸締りをすることができない。しかし、白い鍵がベッドの上にあった。それに、彼女も戻ってきてくれた。ぼくを信頼して帰ってきてくれたのだ。

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11月3日の夢(白亜の壁階段)

 ちょっとした出来心で白亜の建物にエレベーターで登った。屋上に出て、帰りは白亜の壁の外側につけられた階段を降りることにする。壁は全体が不定形の沢山の階段でできている。一番左の階段を降りようとするが、険し過ぎて、途中で行き詰ってしまう。起点に戻って、なるべく降りやすい階段を探すが、どれも難しそうだ。それでも何とか降りて、地上に戻ることができた。あちこちの建物の窓から人々が見ているので、自分が颯爽と降りる姿を見せられて、いい気分だ。
 ケーキ屋さんのショーケースの前で、包装された箱に火をつける。シューッとロケットのように焔が左に噴き出す。結構、危険な感じだ。帽子をかぶった男の店員が来て、「危ないので、十メートル以上離れたところでやってください」と言われてしまう。

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11月2日の夢(建て直し)

 老朽化した東京タワーがすっかり建て直されることになった。望遠鏡で覗いてみると、既に出来上がった展望台で着々と内装工事が進んでいる。
 我が家も建て直すことになった。トイレが撤去されてしまったので、バスタブのような大きな仮便器があり、そこにさまざまな色の尿が溜まっている。

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10月31日の夢(アパートとデパート)

 新しいアパートに引っ越した。縦長の部屋で、その間を障子で仕切って、四つの部屋に分割する。一番奥の部屋には社長のU氏が住み、次の部屋には女性たちのグループ、三番目の一番大きな部屋がぼくの部屋で、一番手前にはハイソサエティな感じの女性が暮らすことになる。
 ぼくは探偵だ。同僚の初老の女性とデパートに踏み込む。ぼくの前を黒い制服を着た中年の男性従業員が「失礼します」と言って、大きな荷物をカートで押していく。中二階のようなところから、ぼくらは下のフロアでダンスをしている若い女性を眺める。彼女は共産党員で、殺人犯である可能性が高い。同僚の女性は「今日はこんな踊りが見られて、いいわね」と呟く。皮肉だろうか。
 雨の中、投稿欄で選ばれた原稿をぼくは編集部に届けようとしている。学校の広い運動場のような場所。暗くて、雨脚も激しい。帽子をかぶっているものの、少し寒い。走っていくと、奥にタクシーが停まっているのが見える。空車だったら乗りたいと思う。

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10月30日の夢(バス停の校正紙)

 我が家のあるマンション前のバス停の地面に校正紙を並べ、若い男女に印刷について教えている。「こういうふうに書籍の印刷は16頁を一折として刷るんだ」と言うと、女性は「ああ、こういうふうに刷るんだ」としきりに感心しながら、校正紙を手に取って見ている。

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10月28日の夢(思い出話)

 畳敷きの座敷で大きな座卓を囲み、ぼくは男二人と話している。左にいるのは大学時代の友人で、今は松山にいる堀内くんだ。右にいるメガネをかけた男も旧友らしいが、誰だかわからない。せっかく集まってくれたのに、二人に何も手土産を持ってこなかったことを、ぼくは後悔する。かわりに、今度松山で開くイベントのチラシを見せようと、ポケットに手を突っ込むが、出てきたのは薬袋だった。「岩谷や望月は元気か?」とメガネの男が言う。「岩谷って誰だっけ?」と、ぼくは首を傾げる。「ほら、感情がゆっくりと動くやつだよ」と彼は答える。「望月って、望月さなみだっけ」と堀内くんが言う。「望月そのみだよ」と、ぼくは名前を訂正する。

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10月24日の夢(階段のある電車)

 山間の邸宅の前に電車の駅がある。そこで東京に帰るため、グループで電車を待っている。リーダーは女性で、ほかに数人の男性メンバーが一緒だ。
 電車が来たので、乗り込む。車内にはかなりの段差がある。真ん中に階段があって、電車の片側は中二階のようになっている。車内は驚くほど広く、テーブルと椅子がレストランのように並んでいる。窓際の荷物棚がひとの荷物でいっぱいなので、ぼくは自分の荷物を階段席の乗客のテーブル越しに、脱衣籠のようなものに入れる。
 だが、降車しようとして、その荷物をどこに置いたか忘れてしまい、慌てる。おまけに靴が見当たらない。乗車するとき履いていたのかどうかさえ記憶にない。
 ホームに降りると、グループのみんなはまた別の電車に乗り込む。乗り換えるのだと思って、付いていくと、向こう側のドアも開いていて、みんな隣のホームに降りる。そのホームにしかトイレがないからなのだという。

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10月18日の夢(会社の引っ越しと面接)

 会社の引っ越しをしている。社員たちは見知らぬ顔ばかりだが、みんなぼくの同僚らしい。中から運び出した荷物で、外は足の踏み場もないほどごった返している。中年の女性が透明な袋に入ったシャツを小さく折りたたむようにと、ぼくに指示する。そばにいた男性といっしょに作業を始めるが、うまくいくかどうか不安だ。だが、案ずるより産むがやすし。作業はさくさくと進む。
 ぼくは新しい会社に移るための面接を受けなければならない。他の二人の男性と共に面接会場へ行こうと、バス停に立つ。しかし、なかなかバスはやってこない。会場は二つ先のバス停にあるのだから、歩いた方が早いと思うが、二人が談笑しながら待ち続けるので、ぼくもしかたなくバスを待つ。
 会社の中に入ると、片づけが終わり、驚くほどに広々としている。デザイン室は二階までの吹き抜けの立派なスペースだし、奥にはテナントの商店街さえある。トイレに入ろうとするが、あいにく満室だ。隣のビルのトイレを借りようとするが、そこには赤いツアーの旗を持った男性のツアーガイドがいて、団体客を次々とトイレに誘導している。その列に割り込むのはとても無理だろう。
 雑踏を歩きながら、ふと気づく。これから面接を受けるのだが、ネクタイをしてこなかった。

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10月17日の夢(1万円札)

 取材に出かける。今日の取材は二本だ。最初の取材はМカメラマンとチームを組むはずだったのに、ぼくはその約束をすっぽかし、別の女性カメラマンと二本目の取材へ行ってしまった。それが終わり、最初の取材の待ち合わせ先に、電車で向かう。電車を降りるとき、胸ポケットから出した1万円札を落としてしまう。すぐ見つかると思って、屈んで床を探すが見当たらない。駅員を呼んで懸命に探すが、どうしても見つからない。だが、胸ポケットからカードを出すと、その裏側に1万円札がはりついていた。なーんだ。落としたと思ったのは、錯覚だったのだ。

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