10月14日の夢(お湯で編集)

 アパートの六畳間でぼくは若い男女二人と編集の仕事をしている。どうやらぼく以外の二人は恋人どうしらしい。ぼくはそれを承知の上で、取材に必要な資料を手際よく作っていく。まず熱いお湯を薬缶からひょうたん型の徳利に注ぐ。お湯が足りないかと思ったが、意外に徳利の口元まですぐにいっぱいになったので、機嫌よく徳利に蓋をする。赤さびの交じる濁ったお湯である。次に本棚の下段に差し込まれたファイルにお湯を注ぐ。隣にとても大事なファイルがあるので、それを濡らさないかが心配だ。ぼくたちは詩人の故秋谷豊さんの本の編集をしているらしい。

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10月12日の夢(カセットテレコ)

 カセットテープレコーダーの再生を終わり、停止ボタンを押したのに、まだカセットはしゃべり続けている。困って、カセットテープを取り出す。しばらく沈黙していたが、またしゃべりだした。見かねて、傍らにいた老女が電源を切ってくれる。それでもカセットはしゃべり止めない。

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10月6日の夢(壁の穴)

 コンサートを聴きにホールのロビーに到着した。既に何人かの聴衆がロビーの椅子に腰かけて開演を待っている。壁には円形の穴があいており、その向こうは海らしい。ときどき真っ白な泡を吹いた大波が、その穴からロビーに猛烈な勢いで打ち寄せてくる。しかし、ここにいる誰もどうすればホールに行けるのかわからないままだ。

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10月2日の夢(オーディション)

 ぼくの女友達は毎年、スターを発掘するためのオーディションに応募している。彼女に付き合って、ぼくも演技をしてみせる。その結果を知らせに審査員が、ぼくらのいるビルにやってきた。彼は女友達ではなく、ぼくがオーディションにパスしたと告げ、衣装を一式どさっと床の上に置く。ぼくは辞退したい。だがせっかくだから、演技たっぷりに辞退したいと思う。衣装をわざとらしく布でくるんでいると、審査員が不審な顔で「何をしているのか」と尋ねる。ぼくは「もう七十歳だから、お断りしたいのです」と、最後の決め台詞を言おうとするが、フロアには事情を知らない若者たちがぎっしり詰めかけていて、ぼくが演技するスペースがない。

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10月1日の夢(白い花)

 小さな子供を連れて、夜の街を散歩している。一角に越してきたばかりの若い夫婦連れがいる。ものづくりを生業にしているらしい。その家の前には雪が積もったかと見まがうばかりの白い花が咲いている。子供とその花にそっと触れてみる。

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9月25日の夢(鍵のかかった部屋)

 ホテルの部屋の鍵を一人の男性客と支配人が開けようとしている。だが、開かない。カードキーの手書きの文字が読み取れず、別の部屋の鍵なのかもしれないのだ。ぼくの部屋はカードキーには608と書いてあるようだが、はっきりしない。でも、試しにカードキーを差し込むと、すぐに開きそうだ。
 そのとき支配人がぼくに尋ねる。「あなたの自慢は何ですか?」 ぼくは答える。「ぼくの自慢は常に二番だったことです。小学校ではクラスで二番。今は会社で編集長をしていて、社長の次に二番です。それがぼくの誇りです」。支配人はからからと笑い、「よろしい」と言う。無事に鍵が開くと、支配人は「この部屋はホテルで二番目に広いんです」と言う。だが、部屋の中は濁った水でいっぱいだった。

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9月24日の夢(ウナギが食べたい)

 デパートのレストランフロアへ行く。今日はウナギを食べたい。フロアの入り口に「ウナギ」の表示があったのを確認したのだが、探し回ってもウナギを出してくれる店はない。おまけに片手に紙のショッピングバッグを持ち、もう一方の手には破りかけの錠剤の袋を持っている。錠剤の袋を紙袋に入れれば楽だが、そうすると紙袋の中で錠剤がどこへ行ったか、分からなくなるに違いない。そう思いながら、紙袋に錠剤を入れると、案の定下の方に沈んでしまうので、慌てて取り出す。壁際の狭い通路を進むと、その先は行き止まりだ。思い切ってフロアの真ん中を進むと、今まで気がつかなかったスペースがある。けれども、やっぱりウナギを出してくれる店は見つからない。

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9月23日の夢(ゴミ拾いと芸人)

 会社で勤務しているのだが、仕事がない。畳敷きの二間の襖を取り除いた和室がオフィスになっている。床にゴミがいっぱい落ちているので、手で拾ってゴミ箱に入れる。随分きれいになったと思う。上司が戻ってきたら、きっとびっくりすることだろう。だが、気づくと奥の部屋にまだいっぱいゴミが落ちている。それらも拾い集めて、自分のデスクに戻る。デスクの下は荷物がぎゅうぎゅう詰めになっている。その中に菓子折りが三つあるのを見つける。まだこんなにお菓子がたくさんあったのか、と驚く。
 芸人たち二人が何かの機械を使ったコントを演じている。もしかして、彼らがぼくを指名し、何かのリアクションを要求するかもしれない。そうしたら何もない空間を指さして、「あなたたちはもしかしてトリオなのですか? だって、このあたりからガタガタという音がしてましたよ」というジョークを言って、目立ちたいと思う。

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9月21日の夢(脚立)

 大学でイベントをやっている。その懇親会で老齢のピアニストがぼくに挨拶してくる。他の人に挨拶したのだと思って、無視していたが、どうやらぼくに対してだったらしい。ぼくも挨拶を返すが、その人が誰なのか分からない。そばに腰かけていた旧知の女性ピアニストも立って、ぼくににこやかに挨拶してくれる。しばらく見ないうちに、目が落ちくぼみ、老けているのに驚く。
 別の部屋でぼくの母が仕事をしているので、声をかける。母は「ここからの帰り方がわからない」と言うが、無視して部屋を出る。
 そこに誰かのバッグがある。中にはお菓子や食べ物、メモ帳などがぎっしりだ。それも母同様、置き去りにして帰ることにする。
 帰るためには脚立から脚立へと飛び移らなければならない。なんとか飛び移ることに成功するが、脚立の間の距離があいているので、落下するのではないかと、とても恐ろしい。

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9月20日の夢(DJ店長)

 自分のレストランでディスク・ジョッキーをする店長が人気だ。ぜひ取材をして話を聞きたいと思う。行く途中で意気投合した男性と共に、レストランに入ると、店内にはDJ店長の放送が流れている。食事をしながら、待てよと思う。今、店長がDJをしているということは、今は話を聞けないということだ。いつ終わるのだろうか。終わったとしても、超多忙で、すぐには話を聞けないのではないだろうか。

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