12月25日の夢(リンチから脱出)

 女子高生が突然制服を脱いで、ぼくを誘惑する。彼女はぼくを大きな喫茶店に誘った。階段を三階まで上り、奥のフロアのテーブルにぼくたちは座る。ウエイターがオーダーを取りに来たあと、はっと気がつくと、そのフロアに座っているのは不良じみた男子高校生ばかり。そして、このフロアは喫茶店のほかのフロアから全く死角になつている。リンチされる! とっさにぼくは立ち上がって、逃げ出す。階下のフロアに降りて、そこの客たちに「助けてください」と叫ぶが、誰も取り合ってくれない。後ろからは高校生たちがどんどん追いかけてくる。ぼくはエスカレーターやエレベーターを乗り継ぎ、必死でこの店から逃げ出そうとする。どうやら、ぼくが歯医者に逃げ込んだという情報が流れたらしく、高校生たちはビルの中にある歯医者に意気揚々と入っていく。ぼくは物陰に隠れてそれを見ていたが、見つかってしまった。慌てて逃げ出し、ビルの外に脱出する。道行く沢山の人々がいるが、誰も信用できないと思う。必死で駈けていくと、客を乗せて出発しようとするタクシーがいる。「待って!」と声をかけて、乗り込む。タクシーの中はホバークラフトのように広いが、天井はぶ厚い氷だ。ぼくは乗客の女子中学生たちと一緒に氷の下に冷凍されて、安全なところへ逃げ延びる。
 現代詩人会のイベントに出席する。今日の講師は詩人で精神科医のS先生だ。会場はガラス張りで、そのガラスの自動ドアが開いて、フロックコートにスーツケースを提げたS先生がかっこよく登場。だが、先生はステージをそのまま通り過ぎて、客席に入ってしまう。かわりにステージでは先生の患者らしい少年たちが、ギリシャ悲劇のコロスのように集団で演技をしており、ぼくはそれに引きつけられて、身を乗り出し、食い入るように舞台を見つめる。誰かが「一色マグルの目がまんまるだぞ」と、ぼくをからかう(「マグル」はハリー・ポッターの物語で「魔法使いでない普通の人」を指す言葉)。だが、面白がっているのはぼくだけらしく、観客はどんどん帰ってしまい、客席はがらがらになる。こんなに面白いのに、どうしてだろう?
 女性詩人のAさんとピアニストの宮谷さんがテレビの特番に出演するという。その予告の番組で、二人が一段ずつがひどく高くて段差のある階段を、自信たっぷりの笑顔で降りてくる。二人とも随分バッシングを受けた人たちだけど、成功してよかったなあと思う。Aさんは番組の水泳大会出演のため、大阪に滞在中らしい。チラシの電話番号を見て、彼女に電話をかける。ダイアルしながら、これは大阪の電話番号にしては桁数が少ないと思い、勝手に数字を足しながらかける。こんなことで、彼女につながるのだろうかと心配だ。

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クリスマスイブの夢(プロパンガス)

 大きな新しい家にいる。なぜか家の中にたくさんの女性(殆どがおばさん)がいる。その親玉格のうるさいおばさんが「この家のガスは大阪ガスなの?」と聞く。ぼくはよく確かめもせずに、「そうだよ」と答える。だが、台所にいた妻が「プロパンよ」と言うので、慌てて訂正する。

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12月23日の夢(偽の自分とトイレで死闘)

トイレに入り、便器に腰掛けようとすると、お尻が何かにつかえる。振り返ると、便
器には既にぼくが腰掛けていた。しかも、汚物にまみれたきたない姿で、ぼろぞうきん
になったようなぼくだ。驚いて、ぼくはその自分を流してしまおうと、水洗のハンドル
を回す。どどっと水があふれるが、汚いぼくは流れない。さらにどこからか、三人目の
ぼくが現れる。そいつはぼく自身にはちっとも似ていないが、胸に「ラベル」と書いた
ラベルを貼った偽物だ。二人の偽のぼくは、ぼくを捕まえて窓から外へ放り出そうとす
る。窓の外にはラプラタ川が流れている。ラプラタ川へなんか流されてなるものかと、
ぼくは二人の自分の抵抗し、死闘が始まる。

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12月18日の夢(ゴキブリと女スリ)

 おいしいプリンのデザートを食べようと、皿をテーブルに置いたところへ二匹の大きなゴキブリが現れた。ぼくは慌てて体に巻き付けた毛布の中にプリンを入れた皿を隠す。一匹のゴキブリはそのまま逃げたが、もう一匹はブーンと飛んで、ぼくの体に巻いた毛布の中に入ってしまう。もぞもぞとゴキブリが動くのが皮膚の感覚で分かる。もしかしたらゴキブリはプリンを食べているのかもしれない。それでも、ぼくはこのプリンを絶対食べてやるぞと、固く決意をする。
 自宅マンションの近くの安売り家電店にいる。突然、和服を着たおばさんがぼくに、どしんとぶつかる。はっとしてポケットを探ると、財布がない。女スリだ。ぼくは一瞬躊躇するが、すぐに振り返って追いかけると、女は逃げ出した。いつのまにか若い女に変身している。「どろぼう! どろぼう!」と叫ぶが、誰もつかまえてくれない。どんどん追いかけていく。「どろぼう」と言ったのでは怖がって捕まえてくれないかもしれないと、「スリだ! 捕まえて!」と叫び方を変えてみる。それでも誰も女を止めようとしない。ぼくらは店外に走り出て、信号を渡る。ぼくは女の足をなんとか止めようと、口から出任せに「おまわりさーん!」と叫ぶが効果がない。そのとき信号の向こうに青い制服を着た、がっしりとした警備員の姿が見える。「警備員さん! 捕まえて!」と叫ぶと、やっとその男のおかげで女スリは逃げるのをあきらめる。だが警備員は「ちゃんと説明してくれないと、捕まえられないじゃないか」と、ぼくにブツブツ文句を言う。そんなの、捕まえる方が先だろう。
 夜中に下宿に帰り、サッシから入ろうとすると、サッシは開け放されていて、カーテンが揺れている。変だなと思い、玄関から入り直す。中は真っ暗だが、どうやら(亡くなった)母が来ているらしい。「ぼくだよ」と言って部屋に入ると、やっぱり母だった。でも、すぐ次の新幹線で帰らなければならないと言う。ひとこと言ってから来てくれればよかったのにと思う。

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12月16日の夢(床屋の下宿人)

 床屋に下宿している。散髪場の片隅で洗顔をしていると、椅子に座って髪をカットしてもらっていた中年の男の客(詩と思想研究会で問題を起こしたHに似ている)が、散髪をしている助手の女性にセクハラ的な暴言を吐いている。だが、彼女も床屋の女主人も毅然とした態度をとりつつ、仕事の手をやすめずに、男をなだめる。ぼくは顔を洗いながら、ちらちらとそちらをうかがう。もし、これ以上トラブルになったら、男であるぼくが仲裁をしなくてはいけない。とはいえ、男がもしピストルを持っていたりしたら、その場でぼくは撃ち殺されてしまうかもしれないと、恐怖も覚える。
 やっと顔を洗い終わって、向き直ると、いつのまにか男は姿を消していた。ぼくは自分の濡れタオルを手にして、「これは二階の物干しに干せばいいの?」と尋ねる。だが、女主人に「そんなものはそこに干せばいいよ」と、散髪場の片隅を簡単に指さされ、拍子抜けをする。

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金網エレベーター

 横浜で仕事を終えて、デザイナーのWくん(20代の頃同僚だった人)と建物の出口まで来たところで、ぼくだけ靴をはいていないことに気づく。Wくんには外で待っていてもらい、ぼくだけ靴を取りに戻る。エレベーターに乗るが、天井もなければ壁もなく、ただ床に金網が張ってあるだけ。その金網がぼくの体重でたわむので安定をとるのが難しい上、壁もないので手で体を支えることもできない。やっとの思いで二階に着いた。そこから今度は金網だけの動く歩道に乗る。これまた手すりがない上、極端に細い。しかも反対方向に進む歩道が片側を動いていて、向こうから小学生の男の子たちの一団がわいわいやってきた。すれ違うのが大変だ。

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12月14日の夢(老教授に電話)

 ちょっと調子の外れていることで知られる老大学教授に5時半頃電話をかける。彼は山にこもって研究をしているらしい。受話器からまず女性の声で「本日の宅配便業務は終了しました」というメッセージが流れる。「しまった」と思うが、すぐに教授自身が電話に出てきた。こちらの言いたいことをくどくどと伝えているうち、いつからか相手が返事をしなくなる。「もしもし、もしもし・・・」と何度も呼びかけるが、全く反応がない。しかし、電話が切れたのか、相手がちょっと外しただけか分からないので(ツーツーという音が聞こえず、全くの無音)、「もしもし」という呼びかけをやめるわけにはいかない。

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12月13日の夢(猛煙)

 どこか地方の都市へ旅行している。京都かもしれない。突如、大事件が勃発する。遠くの山の斜面に立っていたビルの窓から煙が噴き出し、あっという間にビル全体から猛煙が立ち上り始める。さらに、煙の尾を引いて、そこから四方へ飛び出していくものがある。ミサイルだろうか。こちらへ飛んできたらアウトだなと覚悟するが、幸いそんなことは起こらない。
 逃げようとして、ぼくは塔のようなものによじ登ったり、墓地をさまよったりする。墓石の上を歩いていたら、お寺の住職と鉢合わせした。こりゃ、まずい。でも、こんな大事件が起きている中だから、勘弁してもらおうと思う。それにこんな状況の中で、ぼくが指導者としてみんなから期待されているという気がする。その一方で、この事件を起こした張本人はぼく自身であるような気もする。
 場面が変わって、ここは中国だろうか。大きな硯が置いてある部屋。そこで黒い男と白い男が組み合って、くるくると巴のように回転しながら闘っている。白い方の男はどうやらぼくらしい。

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12月11日の夢(畳まれた階段)

 いつもはJRで出勤するのだが、今日は地下鉄に乗った。会社のすぐそばには駅がないので、一番近い駅で降りようと思う。まだこの駅では遠いなと思い、そのまま乗っていくと、さっきの駅より逆に会社から遠ざかってしまった。まずいなと思ううちに、どんどん会社から離れていく。だが、車内は満員なので、今度ぼくの立っている側のドアが開いたら、その駅で降りようと思う。と、次の駅も反対側のドアが開いたけれど、周囲の乗客がどどっと全員降りていく。「しめた」と思い、ぼくも出口へ向かうが、なぜか自分だけが靴をはいておらず、はだしであることに気づく。
 ともかく、首尾良くホームに降りることができたので、階段を降りていく(なぜか地下鉄の駅なのに、さらに下降する)。と、階段がところどころ折り畳まれていて、降りるためには自分で階段を引き出さないといけない。しかし、面倒くさいので、一段だけ引き出して、あとの二段は飛び降りる。
 階段を降りきるあたりに、大きな機械が据えられている。使われていない機械だと思い、なにげなく機械の一部を引っ張ろうとすると、怖いおじさんが作業中であることに気づき、慌てて手を引っ込める。さらに通路を行くと、左右にその機械が置かれている。これはガラス細工をする機械だと分かる。二つの機械が通路をふさいでいるので、右側の機械の下を強引にくぐろうとすると、作業をしているおじさんが「どこを通ればいいと思っているんだ?」と凄む。無理矢理通り抜けようとすると、上から熔けたガラスの火の粉が降ってくる。しかたなく、二つの機械の真ん中を通り抜けようとするが、狭すぎて通れない。進退窮まってしまう。

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12月10日の夢(野外映画鑑賞会)

 どこかの集会室で、数人と会合している。ぼくのほかに水野るり子さんや、初老の男性が加わっている。その男性が監督した動物を主人公とする映画が今日のテーマだ。男性は「出演した動物たちを人間の命令で動かすのでなく、自発的に演技させることが難しかった」と言う。
 その映画が屋外で上映されることになったので、ぼくと妻はそれを見に行く。入り組んだ商店街の建物の壁をスクリーンがわりにし、舗道の縁石に腰掛けて鑑賞するのだという。ぼくは妻を「あっちへ行った方が見やすそう」と行って、連れて行くが、座ってみると、ぼくらの前にほかの客がたくさん座ってしまって、かえって見にくい場所になってしまった。
 上映が終わり、水野さんたちと、この映画の感想を語り合う座談会をやる予定になっている。ぼくは、この映画が動物たちへの愛をテーマにしていながら、結局は動物を人間の思い通りに動かしているのは矛盾じゃないか、と言おうと決めて、やる気満々である。だが、妻はもう夕食まで時間がないから、さっさと帰ろうと言う。ぼくはとても残念だ。

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