2月15日の夢(水色の手紙)

 取材の仕事で、ステレオ・カートリッジ(レコードプレーヤーの部品)の新製品の説明を受けに行く。担当技術者の男はこのカートリッジの特許について、早口でまくしたてる。それを聞いて、ぼくは「えっ、マイクロのカートリッジ(意味不明、このあたり夢のメモがよく読みとれない)の特許はないのですか」と質問する。男はゆっくりともったいぶって立ち上がると、台所へ行き、フライパンで何かを炒めながら、「ない、と思いますよ」と、ゆっくり言葉を区切りながら答える。それを聞いて、ぼくは「これは特ダネものだ!」と思う。そこへ少年がやってきて、男にインタビューを始める。普通、インタビューは白い紙に質問を書いてするのだが、彼が用意した紙の中には数枚ごとに水色の紙がある。その水色の紙に書かれた質問は、オーディオ特有の難解な言葉ではなく、普通の言葉で分かりやすく書かれており、耳で聞いてもとてもやわらかく感じる。ぼくは少年の水色の質問を、とてもいいなあと感心する。

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2月13日の夢(美しい街)

 D美術社のT社長から、ある近代詩人の詩集の校正刷りを見せられ、アドバイスを頼まれる。校正刷りには、その詩人の「会議は踊る」という作品の舞台となった当時のモダンな温泉町のカラー写真が組み写真として使われており、「写真 編集部・****商店街」というクレジットが入っている。それを見ているうちに、ぼくはその本の中に入ってしまったらしい。カラフルな写真の街並みの中を歩いていく。商店ごとにキラキラと光る不思議な文字で書かれた店の名前が空中に浮かんでいる。D美術社でもこんなきれいな印刷ができるのだなと感心する。ある商店の入口に、黒い椅子のような見慣れない物体が置かれている。あれは何だろうと目を凝らしているうちに、目覚ましが鳴って目が覚めた。

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2月12日の夢(耳の立つ少年)

 ぼくの編集する雑誌のレイアウトを新しく頼むことにしたのは、まだ小学生の少年だった。もう今日は8日だから、早く頼まないと入稿が遅くなってしまうかもしれない。なぜか会社を出て、外の公衆電話から電話する。電話に出た少年は「明日の朝7時に会いましょう」と言う。早起きの苦手のぼくは「それはいくらなんでも早すぎる。全部の原稿をまとめて渡すから、明後日の11時では?」と返す。いつのまにか少年はぼくの前に立っている。長い耳をしていて、その上端が折れ曲がっていたのが突然ぴんと立つ。「**(覚えていない)すると、耳が立つんですよね」と言う。「知ってますか? Nさんの耳も立つんですよ」と少年はほほえむ。「ふうん? Nさんの耳が立ったら、面白いね」と、ぼくも笑う。

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2月11日の夢(ドアを開けると)

 ぼくはコンサートに出演することになっていて、その出番の時間が迫っている。慌てて指定された会場へ駆けつけると、楽屋のホールはがらんとしていて、ただ一人片岡鶴太郎が立っていて、ぼくに生意気な口調で何か言う(何を言われたかは忘れた)。ともかく、ぼくはステージに通じるはずのドアを開ける。と、そこには懐かしい昭和30年頃の住宅街の手狭な裏庭が広がっている。青空には点々と雲が浮かび、周囲には日本家屋の家並みがしんと静まっている。これはいくら何でもぼくの出るステージではなさそうだ。もう一度楽屋ホールに戻って、もう一つのドアを開ける。そこはもう少し時代が新しくなった住宅街の裏庭で、さっきより少し面積が広い。気がつくと、そこには男が一人立っていて、裏庭を区切る家屋の一つの向こう側を指さす。すると、そちらから女の子たちの嬌声が聞こえてくる。この家並みの向こう側でコンサートが始まっているのだ。見ると、裏庭には二匹の大型犬がいる。一匹は普通に歩いているが、一匹は立ち上がって、ぼくにチンチンをして見せる。
 会社(とは全く違う空間だが)にいて、まだ就業時間中なのに社長が「これから飲み会をする」と言う。社長がぼくに「いいか?」と尋ねるので、「もちろん」と返事はしたものの、仕事をすぐに放り出せるわけではない。後かたづけをしているうちに、社長は詩人の野村喜和夫氏といっしょに飲み会に行ってしまった。飲み会の場所を聞いていないので、あわてて二人の後を追う。隣の部屋との仕切の襖を開けると、知らない男が電話をしている声がする。慌てて閉めて、別のドアから出る。出たところに、別の知らない男がいる。慌てていたので、スリッパの片方が脱げてしまう。そのまま玄関に行くと、自分の靴が見あたらない。慌てて、片足スリッパ、片足はだしのまま外へ出ようとする。玄関は段差になっている。高さ2メートルくらいだ。こんなの降りられないと一瞬ひるむが、周囲で老人たちが平気でそこを降りていくのを見て、ぼくも勇気を出して降りる。左手に長いタクシー待ちの行列がある。しかし、いくら探しても、社長たちの姿はない。
 ぼくのすぐ前に、巨大な木の幹がある。灰色に変色していて、うっかり触るただけで、その木肌に傷がついてしまう。樹木に傷をつけてはいけないと思うが、なんとなく面白くて、今度は意図的に触って傷をつける。そこは洞窟の中で、周囲の壁は木肌とそっくりの灰色の岩でできている。突然、ざざっと音がして、壁の一部が崩れ始める。ぼくが木肌に付けた傷が、洞窟全体に波及したらしい。今度は天井が崩れだした。大慌てで洞窟の外へ脱出する。すると、外には青空が広がっていて、のんびりとした山間の観光地の風景があるだけだ。人々も何事もなかったように、普段通りの生活をしている。これは一体どうしたわけだろう? ぼくは慌てた自分を恥じて、もう一度、洞窟の中に引き返す。

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2月9日の夢(Yさんと船に乗る)

 70代の老詩人であるYさん(男性)と舟に乗っている。ポートをちょっと大きくしたくらいの舟。渡し舟なのだろうか、ほかにも沢山の乗客が乗っている。ぼくは乗船口のところに席をとっていて、Yさんはもう少し中の方に座っている。舟はもっと大きな船(外国航路にも就航するような本格的な汽船)に横付けされていて、その大きな船には料理が用意されている。ぼくはその料理を取りに行くが、料理といっても食パンと、それに塗るための花の形をしたバターだけだ。Yさんが何の脈絡もなく、「最近のホールは残響は何秒くらいが多いですか」と、ぼくに質問する。ぼくは「2.1秒くらいが殆どです」(現実にもクラシックの演奏に最適な残響時間は、2.1秒くらいと言われている)と答える。話しながら、バターをもう一個取りに行こうとするが、バターはあと一個しか残っていない。これはYさんの分だなあと、ぼくは思い直し、取る真似だけをして、実際には何もとらず席に戻ろうとする。するとYさんが再び「最近のホールの残響は何秒が多いですか」と質問する。ぼくがまた「国内では2.1秒が殆どですよ」と答えると、Yさんも「多いですな」と言う。「ピアノの演奏にはそれくらいないと」と、ぼく。Yさんも「そうでしょうな」と応じる。そんな問答をしながら席に戻ると、あらら、ぼくの座っていたあたりは、パンの皿を持った他の乗客たちがぎっしり立っている。それを何とかかきわけて元の席
に戻り、ぼくはYさんと食事を続ける。

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2月8日の夢(白板)

 便利な白板が発明された。そこに書くと、パソコンのネットワークみたいな仕組みになっているらしく、上司に文章をチェックしてもらえる。書いたら、くるっと裏返すだけで、その文章が記憶され、いつでも呼び出すことができるのだ。

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2月6日の夢(蜘蛛女との戦い)

 会社ではぼくは窓際族だ。ところが、ちょっと席を外している間に席替えされ、ぼくはフロアの真ん中で、会社で一番多忙な制作部長と机を並べることになった。しかも、まるで幼稚園の机のように小さなデスク。これでは、おちおちさぼっていられない。
 それならもう帰ろうと、荷物をまとめ始めると、カバンの中に見知らぬ袋がある。中を覗くと、鋭いキリのようなものが何本も入っている。どうも、この袋は会社の建物を貸している家主のものらしいと見当をつける。
 そういえばさっき、会社の外へ出てみた。そこは家主の自宅で、絨毯を敷いた廊下があり、両側は家族の居間だ。若い夫婦と赤ちゃんの3人が暮らす、絵に描いたような幸せな家庭。
 会社から退出しようとして、ふと出入り口の上を見ると、天井からするすると糸を引いて、クモのような小さな女が降りてきた。手にはクサリガマ(左手で鎌を、右手で鎖をブンブン振り回して、相手を倒す武器)を持っている。
 ぼくはクモ女に近づき、クサリガマの攻撃をかわしながら、「お前は誰だ? 何をしている?」といった質問をする。そして、少しずつ後退して女を会社の奥へとおびき寄せる。女がハッと気づいたときには、女は会社の一番奥の壁際に追い詰められ、社員たちに取り囲まれていた。驚いたはずみに、女はクサリガマを床に落としてしまう。その瞬間、ぼくは女に飛びかかって、取り押さえた。
 それから、ぼくはもう一度退出しようと、出入り口へ行く。気がつくと、マフラー、コート、手袋等々、ぼくはこれから沢山のものを身につけなければ、外へ出ていけないのだった。

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2月5日の夢(妻がぼくになる)

 ぼくの妻は大阪大学の学生で、「一色真理」という名前になっている。だから、ぼくはもう「一色真理」という名前が使えない。その妻にNHKの「週間子供ニュース」のちびっ子キャスターたちがインタビューすることになった。キャスターの子供たち3人が並んでいる。男の子ばかりだ。あれっ、一人いた女の子はどうしたのだろう? 男の子たちがいなくなると、一人だけ女の子がその背後にいたことが分かる。あまりかわいくない女の子だ。「週間子供ニュース」はもともと、この女の子とその前に並んでいた弟の二人で始めたものなので、今日はこの女の子が妻をインタビューするのだという。妻は速足でどんどん歩いていってしまうので、女の子は必死に走って彼女に追いつく。すると、妻の名前は「中野孝之助」に替わっている。
 京浜東北線の電車に乗る。空いている席に座ると、周りにいた乗客たちが「その席は駄目だ」と言う。席の上に花の形をしたバラ色のランプが点っている席は、新婚者用の席なのだという。なるほど、見回してみると、いくつかの席の上にそうしたランプが点り、二つずつ席が向かい合わせになっている。ぼくはムッとする。なぜ新婚のカップルだけが特別扱いされる理由があるんだ! ぼくは差別に抗議して、その席に座り続ける。中年のおじさんもぼくに同調して抗議の座り込みだ。そこへ実際にウェディングドレスを着た花嫁と花婿が乗り込んできた。大騒ぎになる。(その後は混沌として訳が分からなくなりました)

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海辺の楽器店

 海辺の楽器店の仕事を手伝いに行っている。同僚といっしょにある部屋に入ろうとすると、女性社員二人がレオタード姿で体操をしている。驚いてこっそり出ていこうとすると、女性の一人に「見られたって平気だよ!」と野太い声をかけられる。
 そこは二階だったので、一階に降りる。店内は総ガラス張りで、海岸が見渡せる。砂浜で小学校高学年か中学生くらいの男女の生徒が団体で準備体操をしているのが見える。ビキニの水着を着た女の子もいる。
 それを見た男性の同僚が言う。「あの体操を店の中でやろうぜ。絶対お客がいっぱい入る!」と、ぼくに向かって、力説する。

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1月30日の夢(ジェム・モード・コピー)

 コピーに「ジェム」モードというのがあり、それに設定すると、宝石のような質感のカラーコピーをとることができる。ところが、そのモードを通常モードに戻そうとして、はたと困惑。「ジェム」モードにもいろいろな種類があって、現在そのどのモードになっているかが分からないと、元に戻せないのだ。自分のデスクの一番下の引き出しの側面に、その種類を書いたリストが貼ってあったのを思い出し、デスクの下に潜り込んでリストを読もうとする。しかし、そこは暗くて、老眼鏡をかけていなかったぼくには全く読みとれない。

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