8月24日の夢(地下クラブ)

 荒れ果てた埋め立て地のようなところ。岩穴があいていて、それに向かって何か叫ぶと、入り口をふさいでいた岩がくしゃっと紙風船のようにしぼんで、隙間ができた。とはいえ、服を着たまま入るには狭すぎるので、パンツ一枚になってやっとくぐり抜ける。と、足を載せたところがソファーのような形のエレベーターになって、地下に降りることができた。
 そこは秘密の会員制クラブのようなところらしい。そこへ入った者はみんな、「ただいま!」と言うのが決まりだ。ぼくも「ただいま」と言って入っていくと、Mカメラマンともう一人の男が「行くぞ!」と気合いを入れて、どこかへ出かけていく。ぼくも二人についていくつもりだったのに、取り残されてしまった。それに、ほかの男達は服を着ているのに、ぼくだけがパンツ一枚で、なんだか恥ずかしい。見回すと、元西武ライオンズの秋山の顔も見える。
 地下なのに、窓からさわやかな風が入ってきて、気持ちがいい。覗くと、真っ青な空と、地面の白い砂がまぶしい。そこへアナウンスが聞こえてきた。アナウンサーとは思えない口べたなしゃべり方で、「今日からバスは明大の前で降ります」と言う。変な日本語に、居合わせた男達はどっと笑う。バスの乗客たちはそこで強制的に船に乗り換えさせられ、奴隷としてここに連れて来られるのだ。男の一人が別の窓から外を覗いている。乗客たちの拉致の様子が見えるのだろうか。ぼくも急いでその窓を覗きに行く。

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8月22日の夢(迎撃ミサイル)

 社長と、女性社員のIさん、男性のK営業部長、ぼくの四人がいる。Iさんが面白い発言をして、K部長と手をとりあって、笑い転げる。しかし、計器を見ると、今の発言でぼくらが攻撃される確率は70数%に急上昇した。彼女の発言があまりに正鵠を射ているからだ。これはやばい。ぼくは迎撃ミサイルを肩に担いで、迎撃の準備をする。

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8月21日の夢(ミニチュア家族)

 ぼくはある家の中で仕事をしている。上から見ると、それは家というより小さな細胞のようで、中にはミニチュア化した家族が住んでいる。ほかにもミニチュア化した家族がいて、彼らはそれぞれにオリジナルの大きな家族の権威をかさにきて威張っている。なんて、ちっぽけなやつらだろうと哀れに思う。彼らの中でぼくだけは唯一、元の大きさの人間なので、早くほかにも元の大きさの人たちが戻ってきてくれるといいと思う。

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8月20日の夢(隠し芸大会)

 隠し芸大会に出るよう、勧められたが、ぼくは出場を断る。だが終わってから、S誌のM編集長は「一色さんの隠し芸は面白かったよなあ。舞台中を走り回る感じだったもん。なあ?」と、同僚の編集委員のN氏に同意を求める。N氏は無言のまま、うなずいて見せる。ええっ? ぼくは舞台になんか出ていないよ。でも、舞台を走り回る自分はいかにも自分らしいと納得がいく。

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8月18日の夢(出刃包丁で闘う)

 男二人で旅をしている。旅館の部屋で休んでいると、9人の敵の男達が現れる。ぼくたち二人は各々出刃包丁を取りだして身構える。「そんなもので、これから先ずっとやっていくつもりか」と嘲笑う男達。その男の足がなれなれしくぼくの足の指にからみついてくる。「足がなれなれしいんだよ」と、ぼくは言い、男の足を包丁で払う。そして、邪魔な男達を次々と包丁で斬りつけて、血路を開いて逃走する。しかし、これはもしかしたらお芝居なのか、血は流れないし、ぼくもそれなりに手加減している。廊下に明らかに人形の腕だとわかるものが落ちている。ぼくはそれを部屋にいる男達の真ん中に投げ込む。男達の真ん中にIカメラマンがいて、彼は自分の膝の上に落下したものが人間の片腕だと気がつき、目をむくのが見える。

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8月17日の夢(素朴な売り子)

 会社のデスクが学校の机のような木製のものにかわっている。その引き出しはもちろん、周囲が寄贈された詩集や詩の雑誌でいっぱいになって、あふれんばかりだ。何冊かを捨てなければとてももたないと思う。
 有名作家の代表作をリストにして、社長のところに持っていく。すると、社長はそれらの作家の名前を一瞥して、「みんな慶応出ばかりだな」と言う。そういえば社長も慶応出身なのだ。そして、それらの小説の原稿枚数と、作家の出身大学(ということは慶応以外の出身の作家もリストに入っているらしい)をペンで書き込んでいく。社長は有名な文学作品はみんな読破しているのだなと驚く。
 会社に赤いTシャツを着た素朴な女性がセールスにやってきた。首から駅弁の売り子のようなお盆を吊り下げ、お盆の胸当ての部分には三面鏡のような形の透明プラスティックの板がついている。彼女は訥々とした口振りでお盆に載せた商品のセールスをし始める。すると、社内にいた女性社員たちは一斉に彼女に、その三面鏡のような透明プラスティックの左側の部分に「フケがついているわよ」と、指さして非難する。言われた女性は一瞬驚いて、無言のままその「フケ」といわれた汚れを拭き取り、また何事もなかったかのように、訥々とセールスの言葉を語り始める。すると、彼女の吊り下げている胸のお盆が急に立派になったように見える。

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8月12日の夢(原宿の洪水)

 会社の一部屋に布団が敷き詰められ、布団部屋になっている。四方の壁も全面青緑の布でおおわれている。ぼくは会社で徹夜明けで、午後4時に帰宅することにする。会社を出てタクシーに乗る。そこは以前会社のあった原宿の街。街は洪水になっており、路面には一面泥水があふれている。どこから水が来たのだろうと眺めると、通りの反対側のビルのてっぺんあたりから、水がどんどん流れ落ちてくるのだ。
 乗ったタクシーは運転席が後部座席にあり、ぼくの前はフロントグラスだ。とても景色がよく見えるかわり、ほかの車に衝突しそうでちょっと怖い。道路には洪水対策の作業車がたくさん出動しており、両側にそれらが並ぶ真ん中をタクシーは走る。作業車がドアを開けたり、作業員が降りて作業を始めようとするので、今にもタクシーはその間で動けなくなってしまうのではないかと気が気でない。だが、うまい具合にタクシーはそれらをすり抜け、ゆっくりではあるものの着実に前進していく。こんな状況の中でこの道を進めるのは、きっとぼくの乗ったタクシーが最後になるだろうと思う。

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8月11日の夢(田舎の駅)

一色真理です。やれやれ、やっと明日から夏休みです。
*8月11日の夢
 妻と田舎の駅で電車に乗ろうとしている。13番線から電車が発車するというので、急いでホームへの階段を登りかけるが、妻は「ちょっと待って」と言って、駅の外のトイレに駆け込む。見ていると、彼女はトイレの入り口にあった洗面台を両手に抱えて、トイレの奥に入っていった。
 出てきた妻と、ホームへ登ると、遠ざかっていく電車が二つ見える。一つは二両編成くらいの小さなローカル電車。もうひとつは沢山の車両がつながった特急か急行で、複々線の別の線路を同じ方向に走っていく。
 「行っちゃったよ。次は1・2番線だ」と、ぼくは妻に言い、二人で階段を下りる。13番線とはかなり離れている。1・2番線のホームに着き、階段を見ると、熔岩にふさがれていて登れない。火山の爆発で最近こうなったらしい。その隣に新しい1・2番線のホームがあった。その階段も登りにくく、特に左側はふさがれていて、登れない。「右側から登るように」と妻に伝える。既にホームには何人もの乗客が電車を待っている。

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8月10日の夢(海外ツアー)

 海外ツアーの企画をする。ツアーのPRビデオが出来てきたので、見てみると、殿山泰司が実にいい味の演技をしている。
 実際に添乗員として同行する。前回のツアーと殆ど同じメンバーが参加しており、意外なほど沢山の人が参加している。別室から長老詩人Y氏の声が聞こえてくるので、姿は見えないものの、彼も参加しているのだと分かる。しかし、ホテルに到着したのに、ちっとも食事が出てこない。
 参加者たちがぼくに「ここへ来る途中、三人だけで電話会議をしただろう」と、ぼくを詰問する。そういえば、さっき一つの部屋で三台の電話機を囲み、二人の男と電話で会談をしたのだった。「いやいや、三人というのはたまたまで、偶然ですよ」と、ぼくは弁明する。
 トイレに行きたくなる。ぼくらはいくつかのホテルの部屋を借り切っているが、みんなのいる部屋と部屋の間に、誰もいない暗い部屋があって、そこが確かトイレのはずだったと思い、ドアを開ける。そこは可動式の壁で囲まれた、四角ではないちょっと変な形の部屋。可動式の壁の向こうは明るい部屋で、みんなのいる気配がするが、その部屋だけは薄暗く、誰もいない。角のところの床に、小さな四角い窪みがあって、そこにおしっこをしていいのだ。

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8月9日の夢(新しい父親)

 母親に新しい夫ができた。小男で不細工で、タバコをのみ、暴力的な感じ。だが、そんな夫に、食事のとき母親は贈り物をする(何だったかは忘れてしまった)。そして、ついでのように、ぼくにも贈り物をくれる。開けてみると、それは喫煙セットだった。ぼくはタバコをのまないので、そんなものを貰っても役に立たない。ぼくは母親の夫に「お父さん。一つどう?」と言って、タバコを勧める。彼は「ふん。俺はこういうものはあまり好きじゃないんだが」と言いながら、一つ抜き取り、さらにパイプとか、セットの中の重要な物は全部自分のものにしてしまう。これではこのセットはもう使えなくなったも同然だ。
 カレーライスのテイクアウトを頼む。イギリス人のハンサムな青年が届けてくれた。食べようとすると、彼は大量の唾をとばして、ぼくに食べ方のマナーを教える。とても礼儀正しい青年なのに、その男の唾がぼくのカレーに沢山かかってしまった。ぼくはしかたなく、一口だけカレーを食べるが、あとは全部残してしまう。すると、かたわらにいた妻と青年は一緒に食卓を片付け出した。ぼくは急に惜しくなって、慌ててデザートに沢山盛られた甘いケーキのうち、一つをとって食べる。

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