10月15日の夢(ニュースリリース)

 今日と明日で締め切りの差し迫ったニュースリリースを二本書かねばならない。当然徹夜だと思う。土曜の夜に出社する。会社には二つのオフィスがあり、最初の部屋はスチールのデスクが左右に並んでいる。そこにもぼくのデスクがあるが、今日はそこを使わないので、黙って通り過ぎる。
 次のドアを開けると、そこは海岸である。大きな波がざぶんと打ち寄せ、日差しに照らされた砂浜は焼けるように熱い。
 さらにドアを開けると、制作部のオフィスである。奥の列の二番目がぼくのデスクだ。だが、ぼくが長期間出社しなかったため、そのデスクをデザイナーが使用していたらしく、デザイン用紙が勝手に置いてある。デザイナーはぼくを見て、「やあ、申し訳ないが、ちょっと借りていたよ」と言う。ぼくは彼に手を貸して、たくさんの書類の山を片付けようとする。だが、彼の湯飲みに入っていたお茶がこぼれて、用紙の一つにオレンジ色の丸い染みがついてしまう。ぼくは謝罪し、彼はぼくを許してくれた。
 ニュースリリースの一つは大相撲に関するものだ。ぼくのデスクには最新式の薄型モニターがあり、部屋の天井からも大型モニターが吊り下がっている。ぼくはデスクのモニターで今日の横綱の相撲を再生しようとする。パソコンのキーボードをたたくが、選局と時刻の調整に手間取る。おまけに、間違って、天井の大型モニターに再生してしまったりして、なかなかうまくいかない。
 時計を見ると、もう深夜の11時過ぎだ。横綱に電話インタビューしなくてはいけないのだが、あまり遅い時間では、翌日の取り組みに影響するからと、親方に怒られそうだなと思う。それにしても、ぼくがいきなり横綱に電話したら、みんな驚くだろうな。並行してもう一本のリリースも書かなくてはならないし、とにかく急がなくては。

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