9月17日の夢(中国兵の行進)

 新幹線の中で先輩女性詩人のK・Rさんにばったり会った。ぼくが窓際、Kさんが通路側の席に並んで座る。「しかし、暑いですね」と、二人とも汗を拭きながら挨拶するが、なぜかKさんは遠くの席に移動してしまう。そこで、ふと気づく。この列車は乗り越した区間を引き返すために、一区間だけ乗ったのだった。次で降りなければと、慌てて両手に荷物を抱えこむ。
 急いだので、スーツケースの一つの黄色い蓋が閉めてなかった。よく中身をこぼさずに降りられたと安堵するが、Kさんに降車の挨拶をし忘れたなと思う。降りた駅の中を中国兵が行進している。なんだかとても不安になる。一緒に降りた乗客たちも皆一様に不安な様子である。

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