2月18日の夢(現代美術館)

 詩人たちのグループの一員として、団体で現代美術館を見学する。食堂や休憩室をそのまま通り抜け、展示室へ入る。女性詩人たちがぼくを呼ぶ。「ボタンを押しながらこの筆で何もない空間に文字の形を書くと、ちゃんとその文字ができるのよ。やってみて」と言う。とっさに何の文字を書いてよいのかわからず、筆を横に動かすと、「一」に似た形が何もない空間に浮かび上がる。続けて、筆を動かすと、どんなふうにやっても虎の絵が浮かび上がる。沢山の虎の絵ができたところで筆を置くと、周囲から一斉に拍手が起きる。ぼくは照れくさくなる。

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