11月30日の夢(落合館長)

 ぼくは何かの博物館か記念館のスタッフである。「落合館長が呼んでいる」と言われ、ぼくはオフィスの一番奥の席から出入り口へと向かう。
 オフィスはドアのない空間で、奥の方に縦に何列か館員たちのデスクがある。館長席は一番入り口に、なぜか横向きに作られている。しかも、小さくて質素なデスクだ。だが、そこに館長の姿はない。誰かがぼくに「ここに館長が座って会議をやるのですね?」と尋ねるので、「そう」とぼくは笑顔で答え、エレベーターのドアを開けようとボタンを押す。だが、館長は意外なことにロビーにいて、そんなぼくの動作を厳しく見咎め、「押す? エレベーターのドアは横に開けるんでしょ?」と言う。ぼくが「すみません。そうでした」と謝っても、落合監督は「ダメだよーっ」とご機嫌斜めである。

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