10月31日の夢(分裂バス)

 車に乗せてくれるという。車といっても、これはバスだな。しかし、バスの車体は前と後ろと真っ二つに分裂している。前の車体の部分は、床がなくて、座席は直接地面に置かれている。椅子には沢山の乗客が座っている。でも、これで走れるのか? 一方、後ろの方は地面からかなり高いところに床があって、沢山椅子が置かれているが、乗っているのはカップルの男女一組だけだ。なんだか堂々とした態度で乗っている。ぼくは「よっこらしょ」という感じで、後ろの車体によじのぼり、床に座って足を外にぶらぶら垂らす。
 運転手が「本当に走れることをこれから示します」とアナウンスして、発車する。すると二つに分かれていた前の車体と後ろの車体が接近して合体した。ぼくは間にぶらぶらさせていた足をはさまれそうになり、慌てて「ちょっと待って!」と叫ぶ。無事、足を引っ込め、車体も一つになって、バスは走り出す。ぼくは自分の鞄とハンカチと財布を、合体した前の車体の椅子の上に放り投げる。

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