12月7日の夢(倒れた老人)

 電車に乗ったが、発車しない。見ると、降りようとした和服姿の老人が、ドアのところで転んでしまい、起きあがれないのだ。大きな荷物をかたわらに放りだし、片足のかかとには包帯がまかれている。隣にいた乗客のおばさんがおろおろしている。ぼくは勇を鼓して、おばさんや他の乗客と共に老人に手を貸し、ホームに連れ出してあげる。その間、老人は無言。ホームを走ってきた駅員が、その様子を見て、「ああ、これはもう出さないからね」と言う。

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