4月29日の夢(丸見えトイレ)

 会社が新しい全面ガラスのビルに建て変わった。ぼく以外の社員は全員忙しく働いており、K会長は「それじゃあ、企画書は一つぼくが書かなきゃいけないな」と上機嫌で言う。しかし、ぼく一人は全く暇でやることがない。今、何時だろうかと思う。目の前のガラス越しに、通りの向かいにあるビルの壁面の時計が見えるが、逆光のせいかよく見えないし、どうも狂っているような気がする。自分の腕時計を見ると、まだ午前中だ。そんなはずはない。時計が狂ってしまったのかと、ぎくりとする。しかし、それは時針と秒針を見誤ったせいらしい。秒針といっしょに時針の中心も回転してしまうので、正確な時間が読みとりにくいのだ。多分、3時か4時くらいらしい。
 トイレへ行く。窓際の便器に近寄って、驚いた。全面ガラス張りなので、自分のすぐ足の下を街路を歩く人々の頭が横切っていく。彼らが上を見上げれば、自分の用を足す姿が丸見えに違いない。おまけに、窓の下にパイプが外に向かって突きだしていて、ぼくのおしっこはそこから外へこぼれているのだ。よくビルの下を通ると、上から水滴が降ってくることがあるが、あれはクーラーの水だとぱかり思っていた。あれはおしっこだったのだ!
 確かめようと外へ出て、街路からビルのトイレを見上げる。さすがに外からはガラスは半透明になっていて、見えにくいが、ちょうどOくんがトイレに入り、便器に向かう姿がぼんやり見える。今会社に戻ると、彼のおしっこを頭からかぶってしまうだろう。ビルを反対回りに一周して会社に戻ろうと思う。

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