5月1日の夢(水陸両用列車)

 新しいマンションに引っ越したらしい。帰宅したぼくはエレベーターで、自分と同年輩の会社重役風(要するにぼくと正反対)の男と乗り合わせる。彼は同じ階で降り、ぼくの自宅の隣室に入っていった。隣家の主人だったのだ。ぼくの家のドアを開けたいが、隣家の大きく開いたドアがじゃまだ(我が家と隣家は左右対称の造りになっているらしく、我が家と隣家の玄関は壁一枚を隔てて隣り合わせになっていた)。彼が完全に家の中に入るのを待って、我が家のドアを開けると、ぼくの家は玄関先までいろんな荷物がいっぱいに詰まっていて、中に一歩も入れない。一体、どうやってこれを整理すればいいのだろう?
 妻と新宿へでも遊びに行こうと、列車に乗る。ぼくらの新居は成田にあるらしく、列車は成田エクスプレスだ。気がつくと、窓外に海が広がっている。どうやら新宿行きではなかったらしい。列車はあっという間に岸壁から海の中へ入り、水面をぷかぷかと浮かんで、揺れながら進んでいく。ぼくは「間違って横浜へ来ちゃったみたいだねえ」と妻に言う。妻は「新宿へ行くはずじゃなかったの?」と怪訝そうだ。
 友人から別の草野球チームと試合をしようと誘われる。野球なんていやだなと思う。ふと見ると、テーブルに相手チームの使うボールが載っている。ボールは空気が抜けて、ぐにゃぐにゃだ。それを見たとたん、友人は「こんなボールを使うやつらと、野球をするなんていやだ」と、別の友人に言う。だが、ぼくはそのボールを見て、逆に「こういうボールを使うやつらと試合をしてみたい」と急に思い始める。

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