02_詩」カテゴリーアーカイブ

螺子

螺子 寝ている時間が長くなった 父の螺子が緩んで 肝臓から穏やかに血は流れ 肝機 … 続きを読む

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時計

時計 デジタルの数字が夜を呼ぶと 充電切れの私が点滅して 茜色に染み込んでは 暗 … 続きを読む

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呼吸をするように

呼吸をするように 言葉を吸うように 息を吸う 舌の裏で 青と赤の脈動のバランスを … 続きを読む

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月美

月美 月美 お前の煤けたチョークのような肌の下にも 小さな双つの胸のふくらみの内 … 続きを読む

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満月

満月 変貌する月から漏れる吐息は 獣の嘶きように 二人は赤い言葉で 交尾する 出 … 続きを読む

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詩人

詩人 追い越せない季節を 記憶に攫われるような 覗き穴からみた秘密を 焼き付ける … 続きを読む

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夢想雨

夢想雨 私の子宮に春雨 薄淡い白雲を覆う粘膜の空 沈黙の物干し竿にとまる湖水 溜 … 続きを読む

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萌芽

萌芽 ひだまりに誘われて なだらかな傾斜の苔むした土手に座り 私は春をスケッチす … 続きを読む

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分岐点

分岐点 人生はいりませんか 人生はいりませんか 老いた瞳が訴える 人生って何だろ … 続きを読む

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抱いてみたい

抱いてみたい 何も知らないきみを抱いてみたい 音楽よりも激しい音を奏でる躰 遮断 … 続きを読む

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