抱いてみたい

抱いてみたい
何も知らないきみを抱いてみたい
音楽よりも激しい音を奏でる躰
遮断した胸の鼓動
時々寂しげな眼差し
素直になれない強さ
君の全てを暴いてやりたい
何も知らないのは
お互い様だから
人は微熱を重ね
夜に手のひらを握りしめ
独りでないことを
確かめたがる
その夜を二人で越えよう
何も知らなかったその瞳に
一体何が映るのか
光 溢れる未来
重ねた温度から広がる地平線
その海原で君は自由に泳げるだろう
全ては君の手の中に
僕さえも虜にして置いて
何でもも知ってるくせに知らないふりする
薄情なきみごとを抱いてやりたい

(とある、少女に・・・)

tukiyomi について

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