さよならの君

さよならの君
はじめから 特に意味などない恋を まことしやかに 信じた徒花
足跡をかき消すように 逃げ惑う 二人の間に 芽生えた裏切り
愛してる の言葉の重みを 赤薔薇に 託して逃げる さよならの君
朝露も 濡れない昼に 侵されて 色あせて行く 乾いた涙
手を伸ばし 手を翳してみても 届かない 揺らぐ炎は 幻想のまま
きっと泣く きっと裏切る そんな事 知ってるつもりで 交わした約束
もう一度 知らない顔で 罵って お前も違う男を探せ
恋なんて しない女を 気取るには キャリアと趣味と実力兼ねて
あの人が気になりだしたの あなたとは全く違う 素直な人なの
手を握り 砂辺で歩く足跡を 満潮の波に 遠く消されて

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