4月5日の夢(空飛ぶ整備士)

 飛行機の操縦室に乗っている。ブレーキの利きが良くないと操縦士が言う。つなぎの服を着た若い整備士が命綱を巻いて機外に出る。まるで凧のように空中を舞いながら、手で指示を送る彼の活躍で、飛行機は無事に着陸することができた。
 地上でぼくたちは彼のために感謝のパーティーを開く。出席者の前にはそれぞれ和風のお膳が置いてあり、額が伏せてある。その額を表に返すと、そこに描かれているのは手のひらに血がついたモノクロの絵柄だ。これが彼への感謝のしるしなのだ。

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4月3日の夢(詩人会総会のトイレ)

 某詩人会の総会が行われている。会議室の真ん中に四角形にテーブルが配置され、黒板の前に議長席がある。総会といっても参加者は20名程度だ。全員席についたところで、議長が「では皆さん、まず乾杯しましょう」と言う。ところが乾杯した勢いでみんなまた席を立って、てんでに歓談し始める。これでは議事が始められない。慌ててぼくは「議事が始まるよ」と、みんなを席に呼び戻す。
 しまった。開会前にトイレに行っておこうと思ったのに、忘れてしまった。我慢できずにぼくは席を立って、トイレに行く。個室に入ると、戦後の頃にあったような立ち便器が一個だけある。小用を足しながらふと見ると、便器には軟便のようなものが付着していて、汚い。小用を足しているのに、変だなと思う。こんなものが排泄されたとしたら、ぼくは病気なのだろうか? しかも、ぼくの着ているレインコートの下部にも、円形の染みとなってそれが付着している。後で拭き取ろうと思う。
 廊下を個室に近づいてくる足音がする。今にもドアを開けられそうな気がして、ぼくは内側からドアをコンコンと叩く。すぐに外側からもコンコンとノックがあり、ぼくは体をひねってもう一度コンコンと叩く。個室のドアは驚いたことに鍵がかかっておらず、少し内側に開きかけている。しかも、ドアはメッシュになっていて、なんだか柔らかい。幸い、相手は行ってしまったようだが、ぼくは慌てて鍵を掛け直す。

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4月1日の夢(男子校の教師)

 ぼくは教師だ。これから生徒を別室に集めて、ホームルームのようなことをしなくてはいけない。ぼくにそんなことができるだろうかと、どきどきしながら隣の教室に行く。そこには椅子もテーブルもなく、ぼくのクラスの生徒がたくさん立ったまま、ぼくを待っていた。全員、二十代ぐらいの男性ばかりで、ますます気後れする。「ぼくたちのクラスについて、何か意見のある人は?」と言うと、1人の男が前に出て意見を述べる(内容は記憶していない)。ホームルームが無事に終わり、ぼくは自分がクラスをうまく統率できていることに、ほっとする。
 ひと眠りして目覚めると、ぼくは西に向かう新幹線の車内にいる。座席は二人掛けで、右隣り(通路側)に某詩人会のS会長が黒い服を着て立っている。ぼくは右側の席にずり落ちるような恰好で眠っていたので、会長は自分の席に座れなかったのではないかと、心配になる。
 車内は振動と轟音がすごい。飛行機の中だからしかたがないと思う。一番後尾の扉からぼくは外に出る。そこは天空高く突き出した崖のてっぺんで、すぐ右にガラス張りの美容室があり、暗い店内で沢山の男性美容師が忙しく働いている。ガラス越しに女友達の顔が見え、ぼくに「元気?」と声をかけてくれるので、ようやく安心する。

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3月31日の夢(マーケット)

 デパートのようなビルのワンフロアを占めて、マーケットが開催されている。ほとんどの店がコンクリートのフロアに直接商品を並べ、店員も床に座っている。フリーマーケットのような雰囲気だが、扱っている商品は百均のような感じ。ぼくはマーケットを一周しながら、目についたお店でビニール袋を一つ籠に入れる。それを見た別の店の男性店員が「しまった! 和風の袋にはうちの商品は対応してない」と独り言を言う。それを聞いて、ぼくは「そうか。間違えて和風の袋を買ってしまったのだな」と気づく。他の店を覗くと、洋風のメッシュの袋も売っている。籠の中の商品を返品したいが、それも気まずい。木製の棚を並べた店があり、がらんとして殆ど商品がないのに、髭を生やした男の店員が店番をしている。その店の棚の裏側に、ぼくは何食わぬ顔で和風の袋を置き去りにする。そしてさらにマーケットを一周するが、結局何も買わずにビルの外に出る。
 そこにはぼくの学生時代の友人で今は松山在住のHくんがもう一人の男と待っていた。Hくんはぼくに「オーストラリアの飛行機の話を知っているか?」と尋ねる。ぼくは「昨日、オーストラリアから飛行機に乗って帰って来たところだ。思いつくのはそれだけだよ」と答える。そして「きみの言っているのは、飛行機が泡のような悪魔の上に乗って飛んだ事件かな。泡が空の上で弾けたために、それに乗っていた飛行機は墜落してしまったんだ」と言う。もう一人の男は驚いて、「そんなことが本当にあったのか?」とぼくに尋ねる。

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3月30日の夢(食堂)

 四谷近くの路上で、若い男性と共にバスを降りる。ご飯を食べたいが、四ツ谷駅近くにいいお店があったはず。多分、こちらの方だと思う方向に二人で歩きだす。いくつか通りを渡ると、目指す四ツ谷駅に迷うことなく着くことができた。
 そこでふと気づくと、ぼくは抱えていたはずの鞄をどこかに置いてきてしまったようだ。けれど、まあいいかと思い、目当てのお店を探すことにする。
 幸い、その店は四ツ谷駅の線路を渡ったところの、お茶の水寄りのところに見つかった。外から見ると、畳敷きのお座敷で、座卓が六つ並んでいて、ほとんど満席である。しかもお値段も高そうだが、今日は豪勢な食事をしてもいいと思う。女性店員に声をかけて上がると、奥の一番右の座卓がちょうど空いたところだ。そこに座ろうとするが、まだ前の客の食器類が片付けられていない。店員の案内を待つべきか、ちょっと迷う。

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3月25日の夢(新任教師)

 新宿のちょっと裏の路上で、保護者のお母さんたちと打ち合わせをしている。路面電車の線路の上である。そこからぼくは一人、学校へと歩く。ここは明治通りだろうか。右手に雲から冠雪した頂上を突き出した巨大な富士山の威容が近々と見える。成城学園前から見る富士は地平線の小山に過ぎないのに、もっと遠い新宿でこんなに大きな富士山が見えるのはなぜだろう?
 学校に着き、担当する教室に入る。このクラスを担当する教諭はぼくをはじめ、六人いて、教室の左右の壁際にある六本の巨大な円柱の間に、自分のブースをそれぞれ持っている。ぼくのブースは右側の窓際なので明るい。なんだか妙に日常的だ。それに反して、左側のブースは一様に天井が高い。いや、暗闇の中に天井は消えていて、無限の高さを持っているようだ。その高みに向けて、ブースの四方にはどこまでも高く伸びる暗くて神秘的な書棚がある。ぼくは羨ましくて、しばしそのブースに入りうっとりする。
 そこへそのブースの男性教師が戻って来た。窓際のリーフレットの置かれた棚を指差し、「おれ、こんなリーフレットなんか今まで見たこともなかったよ。大丈夫かなあ」と不安そうに言う。ぼくは「ぼくだって見たことないよ」と答える。窓の外から合唱部の生徒たちが歌う、荘厳な男性コーラスが聞こえてくる。

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3月22日の夢(前向き合評会)

 今日は詩の合評会である。会場は教室スタイルに前向きにテーブルと椅子が並べられ、若い人たちを中心に沢山のメンバーが着席している。だが、前方の講師席には誰もおらず、講師のぼくは最後尾の席からみんなの背中を見つめている。最前列の若い女性が立ち上がって朗読を始める。初めて参加したらしいアジア系外国人で、少し日本語が怪しい。すると、後ろから二列目、つまりぼくの前列にいた若い女性が騒ぎ出し、朗読を続けられなくなった最前列の女性は泣き出してしまう。ぼくの前列にいる女性もやはりアジア系外国人らしく、日本語がうまく通じずに、周囲と悶着を起こして泣き出したらしい。ぼくはその騒ぎをどうしようもなく、背後からはらはらしながら眺めている。

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3月21日の夢(3つの黒い鞄)

 ベンチの上に、黒い三つの鞄が置いてある。どれも縦に長く、不揃いで、しかも重そうだ。とにかくあの三つの鞄をぼくが手で持っていければいいのだなと思う。
 長老詩人のK氏が「ぼくがそのこと、パソコンで書いといたからね」と、やさしい笑顔で言う。

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3月20日の夢(朗読会の司会)

 学校のような建物を借りて朗読会が行われている。ぼくは司会だ。最初こそ、自分でパソコン打ちした台本に従って、快調に進行していたが、いつのまにかその台本が見当たらなくなる。みんなに探してもらうが、見つからない。それでも、出演者たちが持っていたプログラムを借りて、司会を続ける。だが気がつくと、それも見当たらなくなり、しかたなくぼくは休憩を宣言する。その間に出演者たちに尋ねてみるが、誰も資料を持っていない。休憩の時間が五分、十分と過ぎていき、焦る。そうだ。朗読会のポスターがロビーのどこかに掲示してあるはずだ。そこには出演者の名前が出演順に記載してあるはずだ。男性出演者の一人を伴って、人々で賑わう廊下や入り口ロビーの掲示板を探して回るが、不思議なことに一枚もポスターは貼られていない。これでは誰が出演するのかも分からない。万事休すだ!

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3月12日の夢(フィルムがない)

 会社で片付けをしている。二つ部屋があり、ぼくのデスクは右の部屋にあるが、今は左の部屋にいる。ここにいる人たちはぼくの会社の昔からの同僚たちで、皆懐かしい顔ぶれである。
 そういえば明日は久しぶりにカメラ取材があるのだと思い出す。自分で写真を撮るなんて何年ぶりだろう? 会社のカメラを取り出す。さてフィルムはどの引き出しにあるのだっけ? 探し回るが見つからない。同僚たちにも探してもらうが、なぜか皆気が乗らない様子だ。
 考えてみたら、今はデジカメの時代だ。フィルムなんて不要だし、こんな重いカメラでなく、ぼくのポケットの中の自分のデジカメで十分じゃないか。そう気づいて、ふうっと気が軽くなった。

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