6月13日の夢(詩の研究会)

 大学の屋上にある詩のサークルの部室に行く。部室は二階建てで、ぼくが顧問をしているのは二階の方のサークルだが、数年前まで講師をしていた一階の研究会にまず顔を出してみる。後ろの席に着席すると、会場は満員で、ぼくの知らないメンバーばかり。ほとんどが中年以上の男女である。しばらく座っていたが、誰もぼくに注意を払わないので、退室して二階に向かう。
 二階へは壁や屋根をよじ登らなければならない。古い建物なので、壁はぐらぐらしてなかなか登れないが、なんとか無事に二階の部室に入り、やはり後方に着席する。こちらも満員だが、対照的に若い学生ばかりである。騒然とする中で、演壇に立った若い男性がいきいきと長い物語詩を朗読する。ぼくはその詩を肯定して、「詩に大切なのはこういう新しさです」と力説する。
 外へ出ると、白と黒と半分ずつの服を着た中年の男たちが、学校で葬儀の準備をしている。道路で行き会った男が「小学校の先生が亡くなられたんですね」と話しかける。ぼくは「はい。中学の先生も亡くなりました。そして我が家の父も亡くなりました」と男に告げる。

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6月7日の夢(人民革命バス)

 冬にだけ運行する上野公園行きの都バスがある。乗客のほかに食料もたくさん積み込み、最後にぼくが乗り込む。そして運転席の運転手と女性車掌を前に「ただいまからこのバスはバスジャックされました」と宣言をする。そして悠然と一番後ろの座席に座り、一人拍手をする。すると、バスの乗客たち全員がぼくに合わせて、賛同の拍手をしてくれる。車掌がびっくりして後ろを振り返り、「それはないだろう」という顔をする。このバスはたった今から人民革命バスになったのだ。

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6月6日の夢(大詩人の講演)

 千駄ヶ谷にあるレストランYの跡地がぼくの新居になり、モノクローム・プロジェクトの事務所にもなっている。戦争か災害があって、東京が廃墟になり、その後ここにぼくは暮らすようになったらしい。玄関から階段で一度地下に降り、そこから階段でまた半地下に上る独特の構造の建物だ。
 今日はここで大詩人A氏による講演がある。某詩人会で行われた二回の講演に続く、第三回目の講演だという。こんな場所で講演してくださるなんて、とても名誉なことだと思う。
 突然、玄関につながる地下道の暗闇から大きなノックの音が響く。A氏の到着だと思い、急いで迎えに出るが、誰もいない。不思議に思って会場に戻ると、既にA氏は演壇の椅子に腰かけ、聴衆も着席している。満員にはほど遠いが、こんな小さな会場なのだから、これで十分だろう。司会を担当するぼくは「えー、詩人会での二回の講演を受けて、三回目は……」と話し出すが、肝心の演題を書いた紙を隣の部屋の机に置き忘れたことに気づく。慌てて探しに行くが、見当たらない。考えてみると、着ている服も普段着で、司会者にはふさわしくない。奥に洋服ダンスがあるので、開けてみるが、タオルや毛布しか見当たらない。困っているうちに開演時間をもう五分間も過ぎてしまった。

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6月2日の夢(似顔絵かき)

 外国の海に近い街の石畳の広場にいる。ここにいれば仕事の手配師と交渉することができるのだ。周囲で次々と求職者と雇人の間で交渉が成立していくが、ぼくの前には一人も求人の相手が現れない。中年の女性がいるので近づくと、彼女も求職者の一人だった。ぺらぺらといろいろ話しかけてくるが、構わず彼女のそばを離れ、道端で営業している売店に行く。そこで求人の書類を見せると、すぐに仕事の依頼書を渡してくれた。「安倍首相の似顔絵を描いて送れば、一枚につき1800円~2300円を支払う」と書いてある。そんな仕事がはたしてぼくにできるだろうか? 

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5月29日の夢(女王のカーディガン)

 50年前に卒業したW大学にぼくはいる。本部キャンパスの暗い建物から明るい外を見る。青空を背景に細かい粉のようなものがしきりと降り注いでいる。普段は気づかないが、よく見るとこんな塵が空中には漂っているのだ、と思う。傍に詩人で美術評論家のО氏が野球帽をかぶった若い男と共に立っていて、ぼくに「一番大きな講堂へ行こう」と促す。だが、ぼくはその誘いに乗らず、文学部のある戸山町キャンパスに向かう。
 戸山町キャンパスの階段を登り切ったところに、何人かの男女が立っている。その中の一人の女性がカーディガンを投げ、それがぼくに当たる。ぼくはカーディガンを拾い上げ、「これ何?」と尋ねる。最初みんなは「分からない」と言うが、やがて女性は「ああ、それは女王様の……」と答える。後ろを振り向くと、そこに床屋の椅子のようなものが3つ並んでいるので、ぼくは真ん中の椅子にカーディガンを置く。若い男が「宇宙飛行士はどこにいるの?」とぼくに尋ねる。もしかしたらO氏の連れていた若い男が宇宙飛行士なのだろうか。ぼくはみんなに「一番大きな講堂にいるよ」と答える。

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5月24日の夢(ちょっと宇宙へ)

 会社の上司がいやな男性に変わったので、ニ・三日宇宙へ行ってくることにする。デスクの上に沢山の百円玉、五十円玉を並べて、旅費にする。上司が「向こうではよくこういうことがあるのですか? 向こうでは何と呼ぶのですか?」と言うので、「そうですね。よく散歩と言いますよ」と答える。

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5月22日の夢(会社の中の窪み)

 バスに乗って出勤する。バスは前進したり後退したりして、会社に着く。近くに川が流れているようだ。オフィスの一番奥の白い壁がちょっと凹んだところ、会社の中の窪みのような場所が、ぼくのコーナーだ。ここを死守しなくてはならないので、ぼくは特に仕事もないのにそこに明かりを点ける。中年の女性がぼくに仕事の状況はどうかと尋ねる。「2000作って全部売っちゃう場合もあれば、400作って全く売れない場合もあります」とぼくは答える。時計を見ると、まだ10時20分だ。午前は長いなあと思う。

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5月15日の夢(広告課)

新しい職場にも慣れて、今日は銀座にあるクライアントの広告課に行くことになる。そこは僕が若い時から夢見た場所だ。僕は銀座の街頭に立てられた行き先表示板に、少し恥ずかしいが、それでも誇らしい気持ちで「広告課」と書き付ける。タクシーで電話ボックスに乗り付け、胸ポケットからたくさんのカードを掴み出す。だが、色々なカードがごっちゃになり、目指すカードがなかなか見つからない。

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5月13日の夢(再就職)

新しい職場は音楽関係の団体だ。若い女性がトップを務めるこの団体は、とても雰囲気が悪い。ロビーで人前で風紀を乱す男女がいる。同姓の人と平気で人間違いをするスタッフもいる。僕の編集する雑誌の印刷ができてきたので見ると、表紙がペラペラでとても商品として出せない。がっかりして外に出る。周りは空き地が広がっている。おまけに夜で雨も降っている。駅に向かって歩いていると、以前の職場の同僚がにこやかな顔ですれ違うが、二人とも知らん顔をしたままだ。

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5月12日の夢(詩祭)

ふと目覚めると、腕時計は11時半を示している。しまった。夜中まで居眠りしてしまった。目の前に上役のデスクがある。だがもう一度見直すと外は明るい。どうやら午前11時らしい。ほっとする。
電車で詩祭の会場に向かう。窓の外を見ると、電車の後ろから線路を歩いてくる女性がいる。次第に女性の数が増え、和服姿さえいる。前方でお喋りしながら子供を連れている女性もあり、電車はなかなか終点の駅に着けない。あんなやつは逮捕だと思いながら、駅を出ると皆とはぐれてしまった。キョロキョロしていると、Y社のN氏に出会う。しかし、彼は「僕はこっちに行ってみる」と言って、僕を置き去りにしてしまう。

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