6月29日の夢(宇宙戦艦)

 映画の撮影に参加し、宇宙戦艦に乗船する。こち亀の両津勘吉にそっくりの髭男と共にぼくらは奮戦した。戦闘が終わると、髭男は敵の攻撃で片足を失い、白い包帯が痛々しい。ぼくも顔などに無数のかすり傷を負う。だが、無事にぼくらは基地に帰投し、髭男も負傷にめげず明るい笑顔である。
 一日目の撮影が比較的早く終わったので、これならたいした残業にもならず、10時頃には妻のもとへ帰宅できそうだ。同僚たちに「お疲れ様」と挨拶していると、髪を金髪に染めた艦長が「明日最後の突撃に出る」と言う。話から彼が一人の女性乗組員と共に神風特攻をするつもりなのだと直感する。だがぼくは何も言わない。みんなは今日の撮影が好調だったことに高揚した気分で、艦長の気持ちなど知らぬげに「お疲れ」「お疲れ様」と声を掛け合うばかりだ。

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6月20日の夢(退職の日)

 今日は会社を退職する日だ。けれども特にセレモニーもなく、誰もぼくのことなど眼中にないようだ。各室を回り、たまたまいた同僚たちに「今日が最後の日なので」と挨拶して回る。

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6月18日の夢(東京タワー)

 仕事の息抜きをしようと、東京タワーの展望台に上がる。展望台はとても狭く、その中をさらに透明なガラス扉でいくつにも仕切ってある。どの仕切りの中も図書館のようなデスクと椅子が置いてあり、お母さんと子供たちが静かに読書をしている。ぼくは風景を見たいと、次々とドアを開け各部屋を歩き回るが、親子連れに阻まれて、窓に近づくことができない。
 あきらめて展望室を出ようとする。出入口は人二人分の幅しかない。そこに和服姿のおばさん二人が立ちはだかり、草履の鼻緒を直そうとしている。ぼくはその背後に立ってじっと待っているが、一向に二人は立ち去ろうとしない。これから展望台に入ろうとする人たちも列を作って、忍耐強くおばさんたちの退出を待ち続けている。

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6月17日の夢(自衛隊基地と恐竜の影)

 ぼくの主宰していた詩の合評会が自宅で再開することになった。陽光の差し込む板間のダイニングルームが直接庭から上がれるようになっていて、次々とメンバーが訪れてくる。懐かしい顔もあれば、初めてなのに小生意気な者もいる。
 自衛隊のゲートで、ゲートの内部に向かって座っている。ぼくの足だけが敷地の中に入っている。左手には詰め所があって、門衛の姿がある。基地の中はアフリカのサバンナのような、何もない自然が地平線まで広がっている。その地平線に丸いスポットのような光の当たった部分があり、そこにティラノサウルスのような恐竜の影がうごめいている。「いつかあの恐竜がやってくるのではないか」と、ぼくは門衛の自衛隊員に言う。

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6月12日の夢(きれいな服を貰う)

 公園で座っていると、若い男女のカップルがやってきて、すぐ傍らで歌い始めた。男性が高音部、女性が低音部を歌うので、とてもハーモニーが美しい。女性が姿を消し、ぼくは男性とひとしきり楽しく会話する。別れ際に男性はぼくに何着もの美しい服をくれる。中でも素晴らしいと思うのは、紫色のコートである。

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6月7日の夢(「ん」で終わる詩)

 電車に乗っていると、各行末が「ん」で終わる詩を書くように言われる。承知をして「んという行末はイエスでもありノーでもあるということを表すんですよね」と付け加える。そのとたん周りの雰囲気が変わった。何かまずいことを言ったらしい。人ごみをかき分けるようにして現れた詩壇の大御所が、にこりともしないで「ん」の持つ意味について講釈を垂れだした。ぼくはうんざりして「それはちゃんと分かっていますよ……」と言うが、相手はぼくへの侮蔑をあらわにさらに言いつのってくる。

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6月4日の夢(絡まりあうコード)

 職場にいると仙台に行っている同僚から電話が入った。「鉄道模型作りのアーティスト〇〇さんと一色さんの詩とのコラボイベントで、鉄道模型が40セット売れましたよ」。ぼくのイベントでこんな成果が出るのは久しぶりだ。ぼくは「〇〇さんによくお礼を言ってくださいね」と言って、電話を切る。〇〇さんとは全く面識がないのだけれど。
 ふと見ると、隣のデスクとの間に大きな黒い塊のようなものがある。よく見ると、電話線などのコードが沢山絡み合って球状になっているのだ。ぼくが使っていたイアホンも巻き込まれており、懸命に絡まりを解こうとするのだが無理なようだ。おまけによく似たイアホンがいくつも絡まっていて、どれが自分のだか分からない。同僚に「昔のイアホンはみんな形が違っていたけれど、今はみんなそっくりで分からないなあ」と言い訳をする。ところでぼくの電話機につながっているはずのコードがその中に一本もないのはどういう訳だろう?

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6月1日の夢(電車の中で)

 上京して駅で中央線の電車を待っていると、先輩詩人のS氏がやってきて同じように電車を待ち始めた。二人ともうつらうつらとして夢を見ている。一人の中年サラリーマンについての夢だ。
 電車が到着し、二人はラッシュアワーの群衆に巻き込まれ、もみくちゃにされながら車内に押し込まれる。しかし幸いにして、すぐ近くにS氏がいる。ぼくは「先ほど見た夢の中のサラリーマンはすごかったですね」とS氏に話しかける。S氏はしばらく黙っていたが、「うん、すごかった」とぽつりと言う。二人とも同じ夢を見ていたのだ。
 しばらくして電車は空き、ぼくらはゆったりとベンチ式のシートに座る。S氏は突然「ところで君に貰った二冊の詩集はずっと持っていた方がいい?」と尋ねる。ぼくは当惑して「ええ、そりゃあ持っていてほしいですよ」と答える。だがS氏がずっと沈黙しているので、「無理だったら捨ててくれてもいいですけどね」と寂しく答える。

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5月30日の夢(髪が火に包まれる)

 自宅のそばの店舗に妻と二人で買い物に行く。店舗は暗い土間でがらんとして何もないが、右側に老人、左側にその妻が立っている。ぼくは入り口で老人の後ろに立っているが、妻は中に入って老婦人とにこやかに世間話に興ずる。話が長くなりそうなので、ぼくだけ先に家に帰り、入り口にある樹木にかけられた物干しに洗濯物を干すことにする。すると近所の若い男性が来て、ぼくに話しかける。
 妻も戻ってきて、ぼくと妻は男性の運転する軽トラに乗って、田舎道を走る。途中でカーブを曲がり切れず、軽トラは道路わきの原野に突っ込んでしまう。路面との段差がそんなにないので、そのまま道路に戻れるかと思ったが、男性は車を止め、ぼくらに降りて手伝うように言う。
 近くの家に上げてもらい、ぼくと妻はそこにあるエンジンを始動する機械を、交代で足で踏み込むよう男性に命じられる。男性は軽トラでアクセルをその間踏み込むという。ぼくが最初足でペダルを何度も踏む。だがエンジンはかからず、かわりに花束のようなハトロン紙でくるまれた妻の体が炎に包まれ、とりわけ髪の周りが「燃える花」のように燃え上がる。ぼくは驚いて火を消そうとするが、妻はにこにこしたまま「大丈夫、大丈夫」と言う。ぼくは洗面器に汲んできた水をうつぶせにした妻の頭に勢いよく掛ける。火は完全に消えたが、妻は「あなたはいつも大げさなんだから」と笑う。

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5月28日の夢(ダンボール)

会社でポスターを発送するためのダンボールがないか、と同僚に言われ、階段を上って探しにいく。なぜか同僚たちはぼくの後ろ姿に「大丈夫か」と口々に声をかけるが、「大丈夫」と振り切って、大階段を上っていく。階段の踊り場に二つのデスクが左右に並んで置かれ、どちらにも外国人が座っていて、ぼくに「誰だ? 何の用か?」と問いかける。ぼくは恐れることなく、「ぼくは階下の会社の社員で、ポスターを発送するための大きなダンボールを探しているんだ」と答える。

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