一色真理(四番目の皿)

 食卓に皿を並べ、妻が手作りの料理を次々と盛り付けていく。二人でテーブルをはさんで食事を始めた。気がつくと、四枚ある皿のうち一番左にある一番大きな皿が空のままだ。この皿の料理はどうしたんだろう?!

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11月6日の夢(市電でパソコン)

 残業をして徹夜になり、家に電話もできずに朝を迎えてしまった。だが、まだこれからやる仕事がある。どこかへ行くためにタクシーを止める。タクシーは混雑した車道から舗道に乗り上げ、かなり走ってからようやく停車する。
 郊外に向かう市街電車に乗り込む。満員だ。立ったまま終点まで行く。だが、ぼくはそこで降りずに、Uの字型のホームをぐるっと回りこみ、反対側のホームに回送してきた先ほどの市電にまた乗り込む。元へ戻る電車らしい。今度は比較的空いている。車内には何列もテーブルと椅子が並び、中ほどの空席にぼくは座る。見回すと、乗客の姿はないが、既に埋まった席のテーブルにはぎっしりと乗客たちのノートパソコンが蓋を開けて置かれている。パソコンがない席は、椅子の上に荷物や上着が置かれている。ぼくだけが身一つで、パソコンを持っていない。

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11月5日の夢(移動教室)

 ぼくは小学生で、学校にいる。女性詩人のWさんとお茶を飲んでいるうちに、一時間目の授業が終わってしまった。二時間目は受けなければ。どこの教室だったろうかと、廊下をさまよう。見つかった教室はバスの中だった。授業中にクラスメートの男子が福島で行われる現代詩のイベントに参加するツアーのチラシを配る。見ると人気詩人が揃い、とてもよい内容なので、ぜひ参加したいし、みんなにも勧めたいと思う。そう意見を述べると、男子は「でしょ? これから打ち合わせ会をやるんだけど、出ないか? 会費は一万円だよ」と言う。出てもよいと思い、自分の財布を覗く。中には米ドル紙幣がぎっしり。その中に数枚千円札が紛れ込んでいる。「お金がないから出られないよ」とぼくは答え、「そりかわり、このチラシを詩人たちに配ってあげるよ」と提案する。
すると男子は「いや、このチラシはもう残っていないんだ。それに、ここに書かれた詩人は出演予定としてぼくが勝手に書いただけで、本人のOKは貰っていないんだ」と言う。ぼくは「それならこのチラシをカラーコピーするしかないね」と答える。
 それからぼくは三時間目の教室を探しに行く。今度の教室は雨の降る古い商店街の軒下だ。そこで授業の始まりを待っていると、さっきの男子が蓋のあいたペットボトルを「これ、きみの忘れ物だろ」と言って、持ってくる。片方はぼくのものかもしれないので、飲んでみる。もう一方は明らかにぼくのものではない。彼は真新しいさっきのチラシの束を持っていて「新しいチラシを印刷所から貰ってきたよ。こういうものは代金引き換えになるんだ。きみにこれをあげるから十万円ぼくに払ってね」と言う。ぼくはそれではぼくが損するだけだと思い、「いいけど、そのかわりみんなからの参加費の振込先はぼくのところにするからね」と釘を刺す。

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11月3日(大ネズミ少女)

 公園にいると、オオカミ少女ではなく、大ネズミ少女がやってくる。とても獰猛で、鋭い歯でぼくに噛みつこうとする。大ネズミ少女は一冊の本なので、歯の部分のページをビリっと破ると、もう噛みつくことができなくなる。彼女を家の中に追い込み、トイレの汚水槽に投げ込む。彼女は水中深くぶくぶくと沈んでいく。しかし、しばらくするとまた浮き上がってきて、外へ逃げ出す。幸い、ぼくは彼女には襲われずにすんだ。
 さっきの公園にはぼくの恋人の少女がいて、大ネズミ少女をなだめておとなしくしてくれる。その後で、恋人とぼくは自分の家へ向かう。母に彼女との結婚を報告するつもりだ。ところが、家に着いて母と話し出した恋人は突如、全くあらぬ話をしだした。どうやらこの少女も人間ではないらしい。

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11月2日の夢(ハワイ修学旅行)

 ぼくはハワイにいる。どうやら中学か高校の修学旅行に来ているらしい。この旅館で雑魚寝して一泊するのだ。部屋中に布団が敷かれているが、布団より生徒の数が多い。男子校らしく、男子ばかりだ。布団をかぶり、目をつぶる。周りは生徒たちでぎっしりだが、眠れなくてもここで朝まで過ごせば、明日は帰れるのだからと思う。
 誰か起きてわるさをした生徒がいるらしく、班長がそれを叱責し、怒られた生徒が逃げ出した。それをきっかけに、みんな起き上がって混乱状態になる。ぼくも起きて、旅館の外に出る。地平線に外輪山が見える。ということは、ここは火山の古い噴火口の中なのだ。
 再び、部屋に戻ると、ぼくの寝ていた布団の中に、綿でなくカレーライスが詰まっている。とてもこんなところには寝られない。少しでもきれいな布団を選んで、もう一度眠ろうとする。さて、ぼくは頭をどちら向きにして寝ていたんだろう?

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11月1日の夢(猫町効果)

 道をABCとぼくの四人で歩いている。なんだかいやに道が渋滞している。先にみんなを通してあげようと、ぼくは道より一段高い右側の畑の畝に上がる。すると、左を歩いていたAが「渋滞はぼくのせいではないよ」と言う。見ると、その人の前にオートバイが走っている。運転しているBは右足が悪く、一歩オートバイが走るたびに、尖端が杭のようになった右足を地面に突き立てている。だから、オートバイは亀のようにのろのろとしか進めないのだ。Bはそうやって日本全国をオートバイで旅行しているのだという。それを見て、Cが「せめてBは新型の身障者向けオートバイを買ってから旅をするべきだね」と言ったので、Bは「なにい!」と怒り出す。それをなんとかなだめる。
 Aは杖をついて先に行く。ぼくも杖をついているので、彼を追いかけるように歩き出す。BとCは後に残される。
 渋谷駅に着いた。勝手を知った駅だと思ったのに、なぜか迷子になってしまい、駅の裏側に迷い込む。これが猫町効果というものかと思う。

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10月31日の夢(無料食事ビル)

 一つのビルの中が全部ご馳走でいっぱい。しかも、その全部をただで食べていい。エスカレーターを乗ったり降りたりしながら、おいしいものを好きなだけ食べ歩いた。
 有名女性詩人が死ぬ前に、ぼくに刊行してもらおうと書いた詩集の原稿がそのビルの売り場の一つに、天井から吊り下がっている。読んでみると、どんな詩人の詩よりも言葉の力が強い。ぼくはそれも食べてしまう。別の女性詩人がぼくに「すごい詩が展示してあったでしょ」と言うが、今はもうないのだ。ぼくが食べてしまったのだから。
 電車の中で向かい側に座った男が突然朗読を始めた。ぼくも負けないように何かの文章の朗読を始める。それを心配したのか、妻が別の席から立って、こちらへ移ってきた。ぼくは席を詰めて、隣に妻を座らせる。

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10月30日の夢(アラブ転勤)

 会社で突然、週明けからアラブ支店への転勤を命じられた。エジプトから一つおいて内陸にあるアフリカ大陸の国である。当然、語学研修や支店所在地などを教えてもらえると思ったが、すべて自力で探して行けと言われる。まあなんとかなるだろう。
 今日は金曜の夕方で、もう退社時間だ。自分が会計を務めるUFO研究会の事務を同僚のM川氏に引き継いでもらうため、会計の分厚い帳簿を探すが、デスクのどの引き出しにもない。向かいの席のA沢氏に渡したのだったろうか。
 デスクの周囲のゴミを壜も紙も分別せずにビニール袋に詰め込む。会社を出て、街のどこかにこっそり捨てようと歩き回るが、どこにも誰かの目が光っていて、捨て場所が見つからない。

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10月28日の夢(インド旅行)

 インドに妻と滞在している。奇妙なイベントに連れて行かれる。隣で踊っていた中年女が突然上半身裸になる。乳房がみにくく変形している。目のやり場に困る。そこを出て帰ろうとすると、女が追いかけてくる。「あれはみんなには見えなかったはずだ。それなのに、あんたには見えたのか?」 詰問されるが答えようがない。
 板張りの部屋で誰かのトークを聴いていた。終わって、みんなで椅子や机を壁際に片づける。ぼくが座っていた椅子も片づけようとするが、みんなより遅かったため、スペースがなくなってしまった。無理やり他の椅子に重ねる。すると誰かがその椅子を邪魔にして移動させたので、上に載せておいたカバンが落ちかかるのを慌てて手に取る。
 なんだか眠い。居眠りをして目を覚ますと妻がいない。外に出て、あちこちと裸足で探し回る。ここはインドだから裸足なのだが、足にけがをしないかどうか心配だ。だが、みんな裸足なのだから、きっと安全なのだろう。
 妻を探して、店に入る。入り口で足についた砂をこすり落とそうとするが、うまくいかない。立派な髭を生やしたインド人が道具を使って、落としてくれる。
 外に出ると、道の向こうから犬を連れた妻に似た女が歩いてくる。だが、近寄ってみると、眼鏡をかけていて全くの別人だ。
 こんな広いインドで妻とはぐれて、どうすればいいのだろう? しかもこれからぼくは二年間ここで働くのだ。インドは静岡県にあるので、新幹線を使っても東京まで二時間かかる。詩人会の理事会も詩と思想研究会にも通えない。両方ともやめなくてはいけないのだろうか。たった二年間だけなのだが。

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10月27日の夢(東南アジア旅行)

 妻と東南アジアを旅している。歓待されるのだが、言葉が分からない。取引先の社員に連れられて、都市の旅館に泊まる。どう見ても、ホテルではない。旅館。やけにだだっ広いだけの部屋に二人でリラックスしている。
 そこへ突然、小学生の集団が引率する教師や父母たちと共に到着し、ぼくらの部屋を占領する。えっ? ここはぼくら夫婦の部屋ではなかったのか?
 部屋から廊下へぼくは飛び出し、「誰か日本語のわかる人はいませんか?」とどなる。男と女が1人ずつ「わかる」と答える。ぼくは二人に「急ぎませんが、後で話を聞いてくれませんか」と言う。すると、あまり日本語が得意ではなさそうな女性の方が部屋についてくる。ぼくは彼女に「ここはぼくたち夫婦の部屋なのに、この人たちがおしかけてきたんです。そのことをホテルの人に伝えてください」と頼む。女性は「ここはあなたたちの部屋なのに、これらの人たちが入ってきたのですね」と、たどたどしい日本語で繰り返して確認する。

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