11月3日(大ネズミ少女)

 公園にいると、オオカミ少女ではなく、大ネズミ少女がやってくる。とても獰猛で、鋭い歯でぼくに噛みつこうとする。大ネズミ少女は一冊の本なので、歯の部分のページをビリっと破ると、もう噛みつくことができなくなる。彼女を家の中に追い込み、トイレの汚水槽に投げ込む。彼女は水中深くぶくぶくと沈んでいく。しかし、しばらくするとまた浮き上がってきて、外へ逃げ出す。幸い、ぼくは彼女には襲われずにすんだ。
 さっきの公園にはぼくの恋人の少女がいて、大ネズミ少女をなだめておとなしくしてくれる。その後で、恋人とぼくは自分の家へ向かう。母に彼女との結婚を報告するつもりだ。ところが、家に着いて母と話し出した恋人は突如、全くあらぬ話をしだした。どうやらこの少女も人間ではないらしい。

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