ホテルに帰ろうと地下道を歩いていると、S社社長のK氏が反対側から歩いてきたので、すれちがいざま声をかける。「やあ、久しぶり」と語り合ううち、彼がもう故人であることを思い出す。別れ際に彼は袋いっぱいの本をくれる。
帰宅すると、二階から一階に下りる階段の踊り場に、おもちゃのカラスがいる。カラスの体は黒い球体で、足、耳、翼が外に突き出ている。ちょんとカラスの背中を押すと、カラスは足、耳、翼をそれぞれ足のようにステップにつきながら、ちょんちょんちょんと上手に階段を降りていく。
K社長から貰った本を取り出そうとして、袋の中身を全部床にぶちまけてしまった。その中にぼくが最近作った記憶のある表紙の詩集があって、変だなと思う。