二段重ね弁当風呂

 二段重ね弁当を食べようとしている。このお弁当箱はお風呂にもなるのが特長だが、ぼくには小さすぎて入れない。
 
 会社をいったん退職し、契約社員になった。そろそろ退社時間なので、自分のデスクの片づけをしようと思うが、ぼくのデスクの周りに若い社員のチームが腰を下ろし、これから打ち合わせをしようとしている。広告プロダクションではよくあることだ。ほかの空いているデスクにとりあえず座ろうと思う。詩人のA氏が隣の部屋から「一色さん、ちょっとちょっと。リンクのページはhtmlを手書きしているの?」と声をかけてくる。「あそこは以前からある古いページなので、手書きなんですよ」と答える。
 同僚のOさんのデスクを探して部屋の端の方へ行くと、そこにはIくんが座っている。ぼくは彼に「Oさんの小物箱はどこ? ハンコを探しているんだ」と尋ねる。彼もいっしょに探してくれるが見つからない。
 これでは仕事にならないから、もう退社しようと、タイムカードを押し、カードを所定の場所に戻す。今日からぼくは契約社員なので、タイムカードケースの一番下が所定の位置だ。そこにはもう一枚、カードがある。この会社にはもう1人、契約社員の女性がいるらしい。

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