3月16日の夢(白と黒の文学史)

 この国の詩の文学史をみんなで手分けして書くことになった。この国の詩の歴史は優れた巨匠たちの時代の後に、盗作のはびこる暗い時代がやってくる。それが地層のように、白・黒・白・黒と積み重なっているのだ。ある詩人の盗作問題をテーマにした時評でデビューしたぼくは、当然黒の時代の文学史を書くことになった。だが、書こうとしても、その時代の資料は少なく、十分な文学史を書くことができない。

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