11月13日の夢(鬘トラック)

 車体の前後左右に沢山の鬘を飾り付けた超大型のトラックが日差しのさんさんと当たる街道を走っている。このトラックの中には1人の少年が身を隠している。宿場町にトラックが差し掛かると、町娘たちが一斉にトラックを取り囲み、我勝ちに鬘の値踏みを始める。「後でゆっくり選べばいいのに」という声が聞こえる。娘たちの一人は「だって、今から目星をつけておかないと、いざというときに目移りして困るでしょ」と反論する。
 いつのまにか鬘は貝細工に変わっていて、ぼくもそれを選んでいる。貝殻製の細い角のついた簪を選び、それで痒いところを掻こうと袖の中に突っ込むが、角はポキンと折れてしまう。

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