8月18日の夢(岡山取材)

 出張取材が終わり、帰途につく。新幹線で帰らなくてはならないが、その駅までもう一つローカルな鉄道に乗らなくてはいけない。二つの鉄道の駅があり、まず遠い方の駅に行く。どこにもそれらしい告知は出ていないが、一つ電車が行ってしまったあと、どうも事故があったらしく、ホームに乗客があふれている。
 あきらめて、近い方の駅に行き、路線図を見上げるが、見知った駅名が一つもない。この鉄道では帰れそうもないと納得し、遠い駅に戻ろうとして、「一色さん」と声をかけられた。もう忘れてしまっていたが、先ほどまでぼくがインタビューしていたらしい男女の二人連れが声をかけたのだった。有名大学の先生たちらしい。
 二人とともに、遠い方に駅に戻る。あいかわらず乗客があふれているが、列車の手配がつかないらしく、プラスチック製のおもちゃの列車がホームにすべりこんできた。それでも乗りたいと、各車両に一つずつのビニール袋に乗客が一人ずつ入り、蓋をあけておもちゃの車両に、他の乗客に押し込んでもらっている。しかし、走り出したとたん、みんな列車から振り落とされてしまう。それをまた拾って押しこみ、なんとか出発させる。
 ようやく列車が到着し、乗り込む。窓から沿線に温泉ホテルの美しいビルが建っているが、なんとビルは壁1枚で奥行きがない。やがて新幹線の駅が見えてきた。それまで、ぼくはここは福岡だと思っていたが、ここは岡山だったのにびっくりする。
 駅前に別の大学があり、二人の先生たちはそこにぼくを招く。ぼくも張り切って、自ら持参した実験道具や資料など3種類のものを持って、若い男性教授のデスクの前に座る。インタビューしていると、部屋の向こう側で女性教授がマリオネットのように、糸で全身の関節を吊り、横に転倒するような面白い実験をして見せる。
 ぼくも実験してみないかと言われ、言われるがままに、部屋の奥の水の薄く張られたスペースに滑り込むスピードを試す。上着を脱いで何度も試すが、とんどんタイムが遅くなるので、ぼくもみんなもがっかりしてしまう。

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