12月24日の夢(吉増さんと三島)

 妻が風邪をひいて寝ている。詩人の吉増さんが見舞いに来てくれた。手土産に分厚いチラシの束をくれる。コンサートの会場でもらうような束だ。詩人でこんな大きなチラシの束を持っている人は、そうはいないだろう。さすがは吉増さんだと思う。
 しかし、そろそろ夕食の時間だと思っていると、吉増さんは辞去すると言う。ぼくの家にいる間はしゃれた洋服姿だったが、紺の地に点々がいっぱいついた和服に着替えて、外に出た。表通りに出たところで、しゃがんでしまったので、何をしているのかと見ていると、髪を鮮やかな金髪に染めていたのだった。それもビートルズのようなマッシュルームカットだ。
 三島由紀夫の家を訪ねるためにバスに乗った。運転手が「次は後楽園前」とアナウンスする。あれ、この停留所だったか、それとも次の停留所だったかと、逡巡する。バスの左手には長い後楽園遊園地の塀が続いている。

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