5月18日の夢(題名のない映画)

 会社のデスクの上に、これから作る映画の企画案の資料が塔のように山積みになっている。これを読んで、映画の題名を考えるよう、社長から指示されている。資料をぱらぱらとめくると、そのまま映像が出てくる。なかなかよくできていて、殆どもう完成していると言っていいくらいだ。これなら、ぼくが手を下す必要もないくらいだと思うが、よく見ると冒頭のタイトル画面だけが白く抜けている。やはり自分で題名を考えなければいけないらしい。向こうで老眼鏡をかけて書類を見ている社長が見える。なんとなくプレッシャーを感じる。しかし、これだけよく出来ている企画案なのだから、題名をつけるのは簡単だろうと思う。
 食堂のテーブルでのんびり食事をしようとすると、印刷所の営業マン二人が入ってきたので、慌てて挨拶をする。そのうちの後から入ってきた方が、この映画の企画を持ち込んだ人だらしい。当人が現れたので、思わず身構えてしまうが、どうやら本人は映画の制作をあまり急いでいるふうでもないので、ほっとする。
 これから三日間ほどどこかへ出張しなければいけないのだが、どうしてももう一人見知らぬ相手と同室に宿泊しなくてはいけないと、母がぼくに命令する。最初の日は、ぼく自身の部屋で泊まればよいというが、ぼくの蒲団のほかにもう一つの蒲団がぼくの足下に並べて敷かれている(つまり、二つの蒲団が並列にではなく、縦一列に並んでいる)。知らない相手だから、できれば互いに足を向けて寝たいと思うが、礼儀上そうもいかないだろう。明日からは一つのベッドを共有しなくてはいけないのだという。ますますいやだ。

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