11月11日の夢(修学旅行)

 ぼくは高校生。修学旅行に京都あたりに行き、旅館でお風呂に入る。まだ真っ裸なのに旅館のおばさんに追い立てられ、博物館の見学に行かされる。手で股間を隠しながら、展示を見て回る。特に不審の目で見られたりはしないが、裸なのはぼくひとりだ。それに、ぼくはおとなだったはずなのに、修学旅行などに来ていいのか、という疑問が一瞬かすめる。数ブロック見ていくと、もう博物館ではなく、賑やかな土産物売り場だ。周囲に見知ったクラスメートの姿はなく、ぼくは迷子になってしまったようだ。
 ともかく旅館に帰らなくてはと、外に出る。岡に二つ鼻の穴のように見えるトンネルがあいている。そのトンネルを潜れば、元の旅館へ帰れそうだと思い、歩き出す。その瞬間、二つの穴からものすごい勢いで濁流が噴き出す。必死で、元いた左手の坂道を走って駆け戻る。幸い、水はぼくのところまではやってこなかった。
 次の瞬間、夢の画面が切り替わり、ヘリコプターから地上を見下ろしている。今マラソンレースの中継をしていて、アナウンサーが「では、ここから出発点の方へさかのぼってみましょう」と言う。地上はもう水はなく、一面の草原を風が激しく波立たせている。だが、目には見えなかったが、やはり洪水が続いていたらしい。その地上の水流の中を、二人の女子選手が手を取り合ったまま、すごいスピードで下流のゴールへと押し流されていく。アナウンサーが二人に声をかけると、一人は沈黙したままだが、もう一人は興奮した声で「すごい! あたしは今までで一番いい40位なのよ!」と言う。そして、黙っている相棒に「あんた、目が赤いよ」と言う。よく見ると、彼女は泣いているのだ。嬉しがる選手と、悲しがる選手の二人は、そのまま下流へと押し流されていった。
 その間に、ぼくは高校生たちでいっぱいの旅館街へ着いた。学生服の男達があちこちで歌を歌っている。見回すが、やはり知った顔は一つもない。「かーらーす、なぜ泣くの・・・」という歌が一カ所で歌い終わると、遠くの別の場所でもっと現代的な歌が始まった。近づいていくと、旅館の部屋の押し入れの襖を開けた中で、小学生くらいの女の子たちが過激に肌をむきだした衣裳で、歌って、踊っているのだ。それを見に、男の子たちが部屋に入ってきた。彼らは首から上が、動物のぬいぐるみのようだ。それを見て、女の子達は「それってアメリカふうなの? 目が違うわ」と尋ねる。振り返ってよく見ると、ぬいぐるみの目が縦長なのだ。日本なら確かに横長の目のはずなのに、と思う。

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