6月3日(両手に荷物)

 出張から帰宅するため、急行電車を乗換駅で降りる。ぼくのほかにも何人かがホームで降り立ち、そのままその場所で立って待つ。こうしていればそのまま歩く舗道のようにホームが動いて、ぼくらを各駅に運んでくれるような気がした。でも、そんなことは起こらず、ここで各駅停車の電車に乗り換えないといけないのだ。
 今度は妻といっしょに、両手に沢山の紙袋を提げて電車を降りる。急ぎ足に歩きながら、左手に持った小さな紙袋を、右手に持った大きな紙袋の中に入れる。これで少し荷物が減った。
 出口に向かうところで、まるで鍾乳洞の洞窟のように、天井が床近くまでぐっと曲線を描いて下がっているところがある。妻は「ここはとても・・・」と言う。「通り抜けられない」と言うつもりだったらしいが、二人は無事そこを通り抜ける。そこは小さな子供のための遊戯室になっていて、一人の若いお母さんが自分の子供を遊ばせている。部屋の真ん中に小さな滑り台のようなものがあり、ぼくと妻はそれを登って降りる。子供がオムツにうんちをしたのだろうか。とても臭い。そこを通り抜けたら、駅の外に出ることができた。両手が荷物でふさがっているのに、雨が降っている。

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