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2012年03月20日

電子ブック漂流記 9)

話が前後したりワープしたりでまさに漂流状態だが、さて...

そもそもePubというフォーマットに技術面でこだわったいちばんの理由は、Apple(iPad、iPhone、iPod touch)がこのフォーマットを標準として採用し、かつ飛び抜けた能力を持つePubリーダーを公開していたからだった。
「iBooks」というリーダーだ。

ePubフォーマットとそのリーダーの守備範囲はもともと文字から静止画像止まりだったが、「iBooks」はその範囲を映像(動画)や音声にまで拡張し、かつ高い品質でそれらを再現できるというスグレものだった。
そのことがわかって、ようやく「電子ブック計画(ePubプロジェクト)」はスタートしたのだった。

そこでまず着手したのが詩集のePubブック化だった。
10年ほど前、電子ブックの前身ともいえるCD詩集を手がけた経緯があるが、当時もいまも、文芸のジャンルで電子(ブック)化を図るなら「詩」がもっとも適しているんじゃないかというあまり根拠のない思い入れというか趣味嗜好があった。
映像(動画)や音声まできわめて高い品質で再現できる、ということは、縦ヨコ問題はきれいに解消するし、映像も朗読もCD詩集の頃をはるかに上回る高品質を実現できる、かもしれない。

ePub(フォーマット)+ iBooks(リーダー)
このメインとジブのふたつの帆を頼りに、漂流はつづく

投稿者 oqx1 : 2012年03月20日 03:19

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