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2012年03月18日

電子ブック漂流記 8)

新型iPadの発売でなにより期待したのは「iBookstore」の日本(語)店のオープンだったが、今回もそれはないらしい。
そのせいで、こんどの新型iPadにはさほど興味をそそられなかった。発売日も忘れていたぐらいだ。

新型(三代目)iPadは二代目より画面の鮮明度が倍加したり、データの処理速度がだいぶ向上したらしい。けれど、iPadを電子ブックリーダーとしての側面から見れば、読む(見る、聴く)対象である肝心な本(コンテンツ)の需給の場がなければ、性能がいくら向上してもあまり意味がない。
電子ブックリーダーとしての性能は新型と旧型に大差はないと思う。ePubブックのフォーマットを表示する仕組みはおなじだから。鮮明度=解像度の差がいくらかあるかもしれない。そこは興味のあるところだ。

ePubブックがiPadでどのように表示されるか、パソコンのディスプレイに正確に再現するのはむずかしい。そこで近似的にパソコン(ブラウザ)でも見られるようにしたのが「Flash」というソフトを使ったウェブ仕様の疑似的電子ブックだ。

文字中心(静止画も可)に構成されたePubブックであれば、ブラウザの「Firefox(EPUBReaderをアドオン)」や「Adobe Digital Editions」といったツールによりパソコンでも閲覧できる。が、映像(動画)や音声も一体化したePubブックとなると、いまのところiPad(iPhone、iPod touchも可)ぐらいしか対応していない。

続く

投稿者 oqx1 : 2012年03月18日 20:29

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